観たり、聴いたり、思ったり
【文楽】和生・勘十郎・玉男三夜(第一夜)(2022/5/26 紀尾井ホール)

本当は2年前にやるはずだった紀尾井での文楽。

やっと開催にこぎつけました。
本当は小ホールで開催予定でしたが、いろいろな都合で、下の中ホールでやることになりました。
幕はどうするのかとか、床はどうするのかとか…
一応主催者側関係者なので、2階から拝見しました。
紀尾井ホール(中ホール)はクラシックのホールなので天井が高いし、響きも多い。
でも国立劇場も建て替えることになったし、文楽やれるホールなかなかないので、紀尾井ホールでやってくれるなら、いいことだと思う。
上から黒の幕を垂らすだけで違和感なく文楽の舞台に見えました。すごい。
そして間口がちょうどいい。
全体が見渡せてとても良かった。
【読書・本】「鳩の撃退法(下)」佐藤正午

図書館でやっと下巻が来て、やっと読み終わった。

難しい。頭混乱する。
映画を見て、結局何だったのかわからなかったので本を読んだのだが、話が現実なのか小説なのかもわからなくなるし、時系列も、あっちこっち飛ぶのでわからなくなる。
私は話が二元的に進んでどこかで交差する系の話が苦手で、更にこれは小説と現実という二元化もあって混乱した。
でも読み切って、これは映画だけでは何もわからなかったな、と思った。なので読んで正解ではあった。
映画は映画館で見て、更にNetflixでも見た。もう一度見たらまた違って見えると思う。
映画だけしか見てない人は原作を読むことをオススメしたい。
結構難解だけどね。
映画「鳩の撃退法」公式HP
https://movies.shochiku.co.jp/hatogeki-eiga/

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【演奏会】女流義太夫演奏会5月公演(2022/5/20お江戸日本橋亭)

本日は毎月恒例の女流義太夫演奏会でした。

暑いけどまだ黒着付の時期だし、
舞台はライトが当たるとさらに暑いし…。
でも夕方からは湿気もあったので、ドライがいいのか冷房がいいのか…
今日は昨年ご寄贈頂いた見台の初お披露目になりました。
徳島でなさっていた方の見台だそうです。
とても立派でした。
演目は 傾城阿波の鳴門「順礼歌の段」、一谷ふたば軍記「組討の段」、嬢景清八嶋日記「花菱屋の段」で、「花菱屋の段」は女流義太夫演奏会では10年ぶりの上演とのことでした。
【映画】シン・ウルトラマン(庵野秀明監督 2022/5/13公開)

2022/5/13に封切りになった「シン・ウルトラマン」。情報もあまりなく、予告映像も封切りと同時だったんじゃないか?映画館で予告見なかったよ。

そして封切りになったらみんなこぞって見に行ってるのに、誰もネタバレしない。「行った」ということだけみんな言うけど、中身については全く触れない。
誰も「言うなよ!」と言ってるわけではないのに。
そうさせる「シン・ウルトラマン」はすごい。そしてそれだけのものだった。
庵野秀明すごい。(語彙力なし)
また「シン・ゴジラ」の時と同じ現象が起きるのだろうか。
ひとつだけ。
「怪獣(禍威獣)はこの国にしか現れない」。
確かに。
怪獣映画って日本ぐらいじゃない?
「怪獣」って、なんなんだろう?
禍特対のピンバッジが欲しかったがあっという間に完売していた。
主題歌は米津玄師「M八七」。
シン・ウルトラマン公式HP
https://shin-ultraman.jp/

【映画】「死刑にいたる病」白石和彌監督(2022/5/12)

 「死刑にいたる病」を見に行ってきました。

阿部サダヲの優しそうだからこその怖さ。数年違ったら獲物になっていただろう岡田健史。

ネタバレになるので書かないですけど、

榛村は誰もが好感を持つような人で、それは死刑が決まって拘置所にいてもそうなんですね。

拘置所にいてもたくさんの人を巻き込み、みんなを陥れる。きっと死刑執行になっても、それはずっと続くのだと思う。

すごい映画だった。

阿部サダヲと岡田健史の対面シーンはガラス越しだから直接触れることはないのに、触れるシーンがあったり、ガラス越し故に自分の顔に相手の顔が重なったりするのが、

人格や人生を重ねて行くような演出になっていて、ちょっとゾッとした。

最後まで筧井雅也がギリギリのところで正常でいてくれるのが救われたけど、

うっかりしたらうっかりする。こわい。

是非見てほしいです。

「死刑にいたる病」公式ページ

https://siy-movie.com/

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【演劇】劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎「神州無頼街」(東京公演2022/4/26〜5/28)
今日は劇団☆新感線の「神州無頼街」を見に行ってきました!
久々の新感線!
最近好きなマモ(宮野真守)が出てるからという理由で何も考えずにチケット取りました。
そしたら「東京建物BrilliaHall」とかいう聞いたこともないホールでしたが、池袋で、昔の区民ホール?でしたね!再開発でキレイになってて、周りも良かったです! 
劇団☆新感線もメンバーの若返りを考えるようになったらしく、主役が福士蒼汰くんとマモでした。そこに古いメンバーが支える感じでした。粟根まことさんとか、インディ高橋さんとか、保坂エマさんとか。
イヤー、福士蒼汰くんもカッコいいし、マモもかっこよかった。マモは当て書きなんじゃないかと思いました。
清水次郎長役が川原正嗣さんで、「おひけぇなすって」の口上がめちゃめちゃハマっててカッコよかった。
なんかいいこと全然ないけど、
やっぱり舞台観に行くと、元気出る。
芝居の音楽を当てる仕事したいなー。
作曲とかはできないけど。
音楽でも演劇でも絵でも、表現できる人ってほんとに憧れる。そしてそういう人たちの裏方をやってるのがめちゃめちゃ嬉しいと思う。
私は裏方があってる。
緞帳をあげる時が最高に気持ちいいんだ。
あと、盆は回したいよね。
東京建物BrilliaHallは盆がありました。

【ミュージカル】ラ・カージュ・オ・フォール(ウェスタ川越 2022/5/8)

3月に日生劇場でチケットを取っていたのに、関係者にコロナが出て中止になって2度も観られなかった「ラ・カージュ・オ・フォール」。

川越でやるということが判明したので、急遽チケット取って、行ってきました。
川越でもリピーターばかりだったようで、はじめから手拍子の大盛りあがり。
とっても良かった!
鹿賀丈史ファンとしては本当に見て良かった!
レ・ミゼ初演からずっとファンだし、ミュージカルは好きなので、
ラ・カージュも観ようと思いつつ、上手く機会が取れなくて、観てなかったので、今回観られて本当に良かったです。
難しい問題も含みつつ、コメディなんだけど、笑えて泣けて、とてもいいお話でした。
鹿賀さんも市村さんもかなりアドリブ入の大笑いで、いいお年なのに身体はって笑い取ってました。
ラ・カージュは鹿賀さん、市村さんが初演なのかと思ったら、岡田真澄さん、近藤正臣さんで1985年からやってたんですね。ビックリしました。それも見たかったです。
そして何よりビックリなのは、1985年の日本初演時からずっと同じ役でやっている人が何人かいることです。
森公美子さんと真島茂樹さんです。モリクミさんはまだわかるけど、真島さんは現在68歳!踊りまくってましたよ。
素晴らしいなぁ。
もしまた再演があったら絶対また行こうと思います。
そしてウェスタ川越はいいホールでした。ミュージカルを結構やっていて、「ミス・サイゴン」も「天使にラブソングを」もやることになっています。
「ミス・サイゴン」は東宝の会員になって先行抽選も落選しまくっているので、川越で見るのもありかなと思いました。

【シネマ歌舞伎】桜姫東文章(下の巻)

 

2022/4/29GW初日、桜姫東文章(下の巻)の公開日でしたので行ってきました。

シネマ歌舞伎だからなのか、本当に歌舞伎座の公演で過去映像を流せたのかはまだ調べていませんが、

これまでのあらすじをきちんと追った上での下の巻でしたので、わかりやすかったです。

話の筋としては、(上の巻)の方が面白いですかね。

「桜姫東文章」は四世鶴屋南北作。文化14年(1817)3月、江戸河原崎座にて初演。

鶴屋南北は初世~三世は歌舞伎俳優だったんですね。四世、五世は作者。

四世南北は結構有名なものを書いています。

 

「桜姫東文章」は仁左衛門さんが映像の中でおっしゃっていらしたけれど

「玉三郎さんのために作ったような演目」

ということで、まさにそんな感じですね。初演は岩井半四郎です。岩井半四郎は当時人気ありました。役者絵もかなりありますしね。

なんだか清玄は報われないですよね。あの幽霊の演出は照明でああ見えてただけなのかな・・・。

玉三郎さんのお姫様は相変わらず美しいけれど、町の女もすごく凛々しくてカッコいい。桜姫は元が公家の生まれだからどうしてもお姫様になってしまいがちで、無理矢理町の女になってる感を出せるところが玉三郎さんのすごいところです。

 

シネマ歌舞伎はアップもあったり、ある程度の映像加工も可能なので、見やすいし、ストーリーに入りやすいですね。幕間はもちろんカットだし。

次は「女殺油地獄」(仁左衛門さん版)なので、これも見に行こうと思っています。

この予告編も良くできていて、すごくいいんです。見てみてください。

シネマ歌舞伎「女殺油地獄」予告

https://www.youtube.com/watch?v=xRdXZbdSLks

【演奏会】二代青木鈴慕の軌跡 鈴慕会尺八演奏会(2022/4/24 国立劇場小劇場)

二代青木鈴慕先生が亡くなってもう4年になる。鈴慕先生は人間国宝でいらしたし、やはりいらっしゃると緊張するかただった。

三代目とは割と長い付き合いでもあり、大学の先輩でもあるので(芸大ではない)、なんだか仲良くさせていただいている。
さすがに「鈴慕」の名前を襲名してからは、気楽に本名で呼んじゃったりしないように、私もこれでも気にする。(と言いつつ本番中袖に来た時に「しょうちゃん」と声をかけてしまった)
それだけ「鈴慕」と言う名前は大きいと思う。
(でも三代目は本当に気さくでいい人で楽しい人である)
先代の鈴慕先生がこんなに曲を書いていらっしゃったとは存じ上げず、曲を知らないので舞台進行はなかなか怖かった。
途中、緞帳を降ろさずに盆を回すとか、照明を曲中で変えるなどもあり、さすがにそれは楽譜をもらった。(尺八譜も読めて良かったと心の底から思った。)
コロナのこともあり、受付に行くことができず、客席も舞台袖のモニターで見るだけだったから、どんな感じだったかわからないけれど、演奏側としては大過なく終了できてよかったと思っている。
お箏屋さんたちには感謝感謝であります。ホントに彼らがいなかったら出来ないですからね。
国立劇場も建て替えがあるので、建て替え前にあと何回くらい裏で仕事があるかなー?
最近はこういう大きな会をするご社中も減った。
家に帰って頂いたお弁当などの紙袋の中にTシャツが入っていた。
「鈴慕会Tシャツ」!
邦楽の会でこういうのは斬新なのでは。
しかも邦楽関係ない人にはわからないから、これなら着られる。着ます。

【演奏会】明日をになう新進の舞踊・邦楽鑑賞会(2022/4/23国立劇場小劇場」
本日は、国立劇場の主催の「明日をになう〜」公演。こちらに、女流義太夫の京之助・弥々と、箏曲で中彩香能さんがご出演。昨日のリハからお付き合いして、本日はお客として鑑賞。
そして今日は明日の鈴慕会の下浚いが同じ国立劇場の稽古場で午前中からあり、途中「明日をになう〜」のために抜け、女流義太夫を聞いて抜けて、また鈴慕会の稽古へ。
頭を三曲&尺八モードにしなければ!
明日の鈴慕会。当日券あります!よろしくお願い致します。
私は舞台進行です。箏屋はメインは矢野さん。お父様の時代から、長い付き合いです。色々教えていただきました。谷川さんも久しぶりでした。その他、各御社中のお箏屋さんにもお会いして、明日はもっとお会いするわけで、頑張らねば。
先代の鈴慕先生の曲は全然知らなくて、自信ないけど、がんばります。