観たり、聴いたり、思ったり
女流義太夫演奏会7月公演−五代目松本幸四郎―(2022/7/16 国立演芸場)
本日は女流義太夫演奏会7月公演。国立演芸場でした。
来年は女流義太夫は国立演芸場での公演予定はないので、建替え前最後の演芸場の舞台でした。名残惜しい。夏なので背景はすだれで、ホリが青くて、風鈴の飾りなどあって涼しげ。
袖はめちゃ暑かったけどね!
名残惜しくて客席の写真なども撮ってみました。
新しい演芸場はどんな感じになるんだろうね。
スタッフさんも残っててほしいね。
再開場は令和11年予定。
…その時私、いくつだ…
N響「夏」2022(2022/7/15 NHKホール)

久しぶりにクラシック聴きに行った。それよりもNHKホールが久しぶりすぎました。

多分随分前の民俗芸能公演ぶりだと思う。
なんで行ったかといえば、
それは小曽根真さんのラフマニノフを聴きたかったから。
前も聴いてるけどね。
正直、前のほうが良かったなぁ。
尾高さんってきっとすごく真面目な方だから、JAZZっぽい感覚と合わないのではないかしら。
小曽根さんがいつになくきっちりクラシックしてて、ちょっとつまらなかった。
いや、きちんとクラシックも弾けるよという意味ではホントにさすがだとは思うのだけど。
ラフマニノフも小曽根さんには合ってるしね。
また色々聴きに行くし、オンラインライブも聴こうかなと思ってます。
チャイコフスキーの4番ってあんな曲でしたかね。覚えがない。初めて聴いたのかもしれない。なんだかやりたい放題って感じで、チャイコフスキーっぽくないですね。
小曽根さんは本当に素敵な方ですよね。いいわー。60歳。素敵だわー。
【演奏会】京之助の会 義経千本桜「すしやの段」(2022/7/10 両国回向院)

京之助の会。自分の会をやるのは初の試みでした。

三味線は津賀寿さん。そこは安心。

むしろ稽古で駒之助師匠よりビシバシ叱ってくれるだろうと思いました。

しかし、なんてったって「すしや」。CD1枚に入りきらない「すしや」。長い!

暑いし、エアコンガンガンいれても、換気で窓を開けたら熱風。

湿度も高いので、三味線もべたべたになる。

まぁいろいろな工夫と、いろいろな方の予期せぬありがたい設備のお影で、なんとかそれらしい舞台にできました。

仲間たちもみんな親切に丁寧に手伝ってくれて、女流義太夫の仲の良さというか、結束力の高さを再認識。

あの暑い中、お客様もたくさんいらしてくださり、本当にありがたかったです。

回向院さんにもたくさんわがまま言ってご迷惑かけまして、申し訳ございません。

回向院には竹本義太夫のお墓もあります。

犬猫供養塔もあり、三味線の撥の形をしています。

回向院は現在はペット供養のお寺としても有名ですが、この犬猫供養塔はもともとは三味線の皮が犬や猫だから建てられたものです。(だから三味線の撥の形になっている)

また、竹本綱太夫のお墓や、女流義太夫の方のお墓もあります。

義太夫関係者にとっては回向院はとても大事なところです。

そんなところで、きちんと会をやれて、本当に京之助はよかった。

ありがたいことだ。

【演奏会】伝承の力 古典の現在(いま)Ⅱ 藤本昭子の会(2022/7/3 国立劇場小劇場)

藤本昭子さんの、延期になっていた会がやっと開催されました。

曲目は下記の通り。
舞台も美しく、国立劇場だからできる舞台で、とても良かったです。
三弦と胡弓との合奏による「雪」は素晴らしかった。
しかし久しぶりにたくさん人の入った国立劇場を見ましたね。
しかも大劇場では歌舞伎鑑賞会で、渋谷のご連中さんがぞろぞろ出てきて、声かけられたりして、やたら知り合いに会いました。
しかし毎日暑いです。このまま9月になってもこんなだったら生きていられるか自信がない。
昭子さんCD(芸術祭大賞受賞CD)
「雪墨」
「地歌のいろは」
【舞踊】新 紀尾井素踊りの会 第三回 吾妻徳穂(2022/7/1 紀尾井小ホール)

 最近は日本舞踊の勉強もしなくちゃと思っていて、舞踊の会も行けるときには行くようにしています。

第三回は吾妻徳穂さんでした。演目は「島の千歳」と「静と知盛」。

間に渡辺保先生のお話が入ります。

渡辺先生のお話がとてもためになりました。たくさんメモを取ってしまいました。

「静と知盛」はもうちょっと広めに場所がほしかっただろうな。

コロナの関係で、地方(じかた)の並びをああするしかなかったのだろうけれど・・・。

しかし、黒の覆面マスクをしなくてよくなったのは見た目としてもいいですね。

あの黒の覆面マスク、やっぱり異様だったから。

紀尾井小ホールはまだまだ1列目を入れられないけれど(入れるなら舞台はうんと奥)。

【読書】帰れない村 福島県浪江町「DASH村の10年」 三浦英之(集英社)
これはツライ話でした。
でも今こそ読んでおくべきなのではないでしょうか。
いや、今こそというのはおかしいかもしれない。
ずっと読みつがれていいのではないでしょうか。
私は都会に馴染めない、でもド田舎のプライバシーも何もない感じは耐えられないという、中途半端な人間。
でも都会よりは田舎のほうがいい。人らしい生活ができるような気がするし、体にもいい気がするし、何よりもストレスが少ない気がする。
なのに私の趣味も仕事も、都心にしかない。だから都心に出られるギリギリのところで生活している。
都心生まれの人は「ふるさと」という感覚はあるのだろうか。
私は一番長く住んでいた場所を「ふるさと」とは思わない。愛着もない。小中の頃の友達はほとんど出ていってていないし、今住んでいるところが、私の人生の中で一番充実していた高校時代の場所なので、ここに住みたかったから住んでる。
福島県浪江町の方たちはみんな「ふるさと」と思っていたのではないかなぁ。
そこにもう帰れないと言われるのはどんな気持ちだろうか。
想像もつかない。
私の上司も結局生まれ故郷に帰ってしまったけど(仕事のときは出てくる)、そういうもんじゃないかな。
私には何もないな。
でも宮城県人の血が流れてるから、東北への思いは強い。
日本人は「ふるさと」をもたなくなってだめになったのではないかな。
ふるさとに限らないか、日本人としてのアイデンティティがなくなっている気がする。
しかしこの本のタイトルの付け方は明らかに狙っているとしか思えず、ちょっとどうかと思った。きちんとした取材なのでこういう媚びたタイトルはよくないと思う。なんとなく出版社の提案なのではという気もするが。
帰れない村 福島県浪江町「DASH村の10年」

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【記事】記事載りましたー。(2022/6/28) 関係ないけど入笠山に登ってきました。

関係ありませんが、入笠山に登ってきました。人生二度目の登山。もし若草山に登ったのを

登山と認めてくれるなら3度目です。涼しくて生き返りました。

 

いつもはきちんと「何か見た」「何か読んだ」「何か聴いた」ものしか書かないのですが、

6~8月は公演が少なく、仕事も少ないので、ちょっと許してください。

ライター仕事は難しく、なかなかこの2クライアント様しか私の記事は載せてくださらないので、

ありがたいので、クライアント様の宣伝兼ねて、自分の記事が載った!という嬉しさのあまりの

ブログです。今日も2本掲載されました~。どちらも3本目~。

まずは

clairvoyant-report様

https://clairvoyant-report.com/

そして

株式会社メルメクス様

https://www.sougiya.biz/kiji_list.php

メルメクス様のほうは私が採用される前からすでにたくさんの記事があるので、

テーマが同じだったりして、ボツになってしまうことがあるので、テーマを探すのが大変です・・・。

でもそれだけ多種多様な記事があります。

私はまだペーペーですから・・・。載せていただけるだけでありがたいことです。

歌舞伎のことはこの辺がわかりやすいのではないでしょうか。

ゼロから分かる! 図解 歌舞伎入門 

https://amzn.to/3u47pD9

私は手元にあるこの辺を調べるのと、実際の舞台を見ている知識で書いていますが。

新版 歌舞伎事典

【演奏会】音楽でつづる文学3 平家物語 屋島(2022/6/24 紀尾井小ホール)

 昼間はヴィオラを聴いて、夜は邦楽を聴きに行ってきました。

「那須与一」はとても有名です。

菊央さんは「平家」でのつながりがあり、平家の演奏はよく伺っていたので、まぁいろいろ

あったようですが、私にはそんなにわかりませんでした。大丈夫。

今回は幸若舞保存会の皆さんが13年ぶりの東京公演とのことでした。

よくあれだけの詞章を覚えられるものだと思いました。

30代もいるとのことで、どこの民俗芸能も後継者不足が悩みの種ですが、30代、40代、50代がいるというのはすごいことだと思います。普通は50代から80代って感じですからね。

最後に地歌「八島」だったのですが(菊央雄司さん、岡村慎太郎さん)、

箏の手付が菊県琴松のもので、プログラムにも「斬新な手付」とありましたが

まさに斬新。もはや地歌の域を超えている感じでした。

そして菊央さんの歌が、〽また修羅道の鬨の声 からなんだか気持ちがはいってしまったのかなんなのか、

とても地歌とは思えぬ迫力。面白かったです。

菊央さんは地歌もやはりいいですね。声がいいというのは天性のものですから。活かしてこれからも地歌頑張っていただきたいです。

関係ないですが、ここのパンを取り寄せてみたらとても美味しかった。

お試しセットみたいので頼んだらかなりの量あって冷凍庫に入らないかと思いましたが

なんとか入りました。これで朝食に美味しいパンがしばらく食べられる。

焼きたてを急速冷凍 Pan&(パンド)

【演奏会】埼玉会館ランチタイム・コンサート N響メンバーによるヴィオラ十重奏(2022/6/24)
埼玉会館では年に何回かランチタイム・コンサートを開催しています。
お昼12:10〜13:00。チケット代1000円。
平日だけどいつも満席。
今日はN響メンバーによるヴィオラ十重奏という、珍しい公演なのでチケット早めに取って行ってきました。
N響のヴィオラメンバーには3人も浦和出身者がいるとか!すご~い。浦和は文化の街よね。ウンウン。
一曲目が松崎国生さんの「ゔゐおらっしも」。なんと世界初演!このランチタイムコンサートのために書いてくださったの!?
始まったら、これがまた面白い曲!最高でした。この作曲家はきっと和楽器曲も書けるな、と何故か確信しました。
そして曲が終わって、作曲者が客席にいるわけなので演奏者が探したら、なんと私の真ん前の方!ヒョエー!びっくり!
その後もウエストサイドストーリーの「アメリカ」とか、メドレーとか(ウエストサイドっぽいコスプレで出てきた)、楽しいし、でも不思議な曲もあったりして、とにかく楽しい50分でした。
アンコールはなんと「宇宙戦艦ヤマト」のテーマ。
ホントに楽しかった。
メンバーが「いい意味でも悪い意味でもN響のイメージを覆す」と仰っていましたが、
N響って昔々は「笑顔になるな」と言われてたとか、色々聞いてたけど、最近は随分変わりましたもんね。
荒んでいた私の心が少し晴れた。
秋にN響は埼玉会館に毎年来てくれるので、今年も来たいです。でも10/2はなにか入っていたような…
松崎先生には帰る瞬間までお声をかけてみようかどうしようかと悩んだけど、勇気が出ず(本気で和楽器の曲を書いてほしいと思ったので)、Twitterをやっているとプログラムに書いてあったので、探し、早速フォロー。
「後ろの席にいた者です」とだけご挨拶を送りました。
ヴィオラ十重奏なんて、なかなか奇抜だと思うけれど、可能性がたくさんあるような気がするので、是非是非、今後も続けていってほしいです。
【演奏会】第64回箏曲新潮会定期演奏会(2022/6/19 日本橋公会堂)

新潮会に行ってきました。

新潮会とは、「東京藝術大学音楽学部(旧東京音楽学校)邦楽科山田流箏曲専攻卒業生による、演奏及び研究の同人の会です。」
とのことです。
知り合いにたくさんお会いできましたし、
知り合いがたくさん演奏していました。
山田流は本当に歌の上手い人が、多いなぁ。
まぁ歌が上手くないと山田流箏曲家としてはどうにもならないとは思うけど。
お客様もたくさん入っていたし、良かったです!
先日の「森の会」(生田流の藝大卒業生の会)もご盛会だったと伺いました。何よりです。
お客様も出やすくなったのかな。
そうだと嬉しいです。
予告。