観たり、聴いたり、思ったり
【展覧会】大安寺の仏像展(東京国立博物館 2023/1/2~3/19)

初展覧会。

大安寺の仏像展

トーハクに行ってきました。

「大安寺の仏像展」でした。平成館ではありませんでした。
3月からは東福寺展がはじまります。

大安寺は奈良に修学旅行以外で初めて行ったときに行きました。
がん封じのお寺としても有名です。
そして本当は大伽藍があって、七重塔があったそうです。
たくさんの立派な僧たちが大安寺で修行して、出ています。
のちの弘法大師、空海もそうです。

いいお大師様蔵がありましたので、写真に収めました。
「大安寺の仏像展」は写真撮影可のものが多くありました。

【歌舞伎】寿初春大歌舞伎(2023/1/11 第一部観劇 歌舞伎座)

令和5年 歌舞伎座「寿初春大歌舞伎」第一部を観てきました。

初芝居。

『卯春歌舞伎草紙(うどしのはるかぶきぞうし)』

猿之助、愛之助、勘九郎、七之助はじめ、若手勢ぞろいでとても華やかなお正月らしい舞台でした。

やはりお正月の歌舞伎座はいいですね。

『弁天小僧女男白波(べんてんこぞうめおのしらなみ)』

出演者を見たときに、「弁天小僧は七之助じゃないのー?」と思いました。
でも南郷力丸を勘九郎がやるので、あまりにも中村屋色が強くなってしまうからかなとも思いました。

弁天小僧菊之助は愛之助でしたが、これが意外によかったです!
よく考えたら、私は愛之助の女形を観たことがなかったので(立役は何度もあるけれど)
愛之助の女形も結構よかったです!
「俺ア尻尾を出しちまうよ」と男に戻ってしまうところもなかなかよかった。
勘九郎君とのからみもよかった。
勘九郎君だっていつも七之助とだけで兄弟でばっかりやるのも芸がいつも同じになってしまいそうですものね。

2023年の初芝居はとてもよかった。今年の狂言立ては2月もいいと思っているので期待できそうです。

【読書】『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ著 新潮社

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』読了。
小説なのかと思って借りたのだが、どっちかといえば連続エッセイになるかな。

人種差別やアイデンティティの問題は日本で日本人として生活していると、全然感じることがない。
これはイングランド(ブリティッシュというべきなのか?)での話だが、アメリカじゃなくてもこんな感じなんだ、と思ったと同時に、アメリカはもっとひどいんだろうなと思った。
まだ連載が続いているらしいので続編があるなら読もうと思う。

でも日本も差別はあるよね。
私は岡山の小学校でそれを目の当たりにしたことがある。当時は全く意味がわかっていなかったけど、あとから考えるとそういうことだったのかと思った。
首都圏では殆ど差別は無いだろうけど、実家のある野田は昔、差別問題で事件(?)が起きたことがあるくらいだ。
新興住宅地に住んでいる私には気づかない問題だった。

この本はハーフ(これも微妙に差別用語らしい)の息子の学校生活と、作者である母親(日本人)と父親(イギリス人。イングランド人ではなかったような)の家族の話が、息子の生活中心に書かれているもの。

日本にいると本当にわからないことや考えたこともないことがとても興味深い。オススメ。

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』

【演奏会】読売日本交響楽団 第254回日曜マチネシリーズ 2023年初演奏会でした!

2023年初の「演奏会はじめ」は
2023年1月8日(日)東京芸術劇場コンサートホールでの読売日響の「第254回日曜マチネ―シリーズ」でした。

邦楽の仕事が本業なのにクラシックかよ!という声が聞こえそうです。
しかし、邦楽は最近では1月からは演奏会が激減するのです。
昔はお正月は結構忙しかったのですけどね。
ホテルとかデパートとかで箏や尺八で『春の海』の演奏依頼など当たり前でした。
今はさっぱりですね。
昔は元日から私も着物着て、演奏家に何曲か弾いてもらって、調弦変えのところを司会者兼解説者などしてつなぐなどしていましたよ。そんなの「今は昔」ですね、

さて、今日の演奏会のプログラムは下記の通りです。

目当ては山田和樹さんです。
コロナになってから海外からの指揮者が来られなくなったのと、
大好きだったメータが高齢になり、なかなか来日できないのとで、
日本人指揮者を追っかけようと決めたからです。
ふたり追っかけています。
山田和樹さんと川瀬賢太郎さんです。

というわけで、新年一発目は山田和樹さん指揮の読響にしました。
山田和樹さんの「あけましておめでとうございます」を聞けましたし。お得。

曲目は
チャイコフスキー 〈眠りの森の美女〉から“ワルツ”
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
チャイコフスキー マンフレッド交響曲
でした。

ピアノはイーヴォ・ポゴレリッチさんです。
若い指揮者に対し、もう結構なお年のポゴレリッチさんでしたが
とても聴きごたえのある演奏でした。
浅田真央ちゃんのフィギュアで滅茶苦茶有名になった曲ですね。
あれは1楽章しか使っていませんけど。ぜひ皆さんには全曲通して聴いていただきたいです。

最後の『マンフレッド交響曲』は初めて聴きましたが、
パーカッション奏者大活躍の曲でした。
今回はスヴェトラーノフ版での演奏だったそうです。
知らんがな。
そこまで詳しくないわい。

本日もらったプログラムには
「黛敏郎と矢代秋雄-三島由紀夫との交差-」という読売新聞文化部記者 松本良一氏の記事が載っていて
なかなか興味深く読みました。

ことしもしっかりクラシックも聴いていくつもりです。

ラフマニノフ、何がオススメかな~と調べてたらラフマニノフの自演がCDになってますね。
私だったら、1枚と言われたらこれを買うかな。

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2022年の振り返り

まだ仕事納めではありませんが、また時間ができなくなりそうなので2022年の振り返りをいたします。

*は仕事です。
また正式名称じゃないものがたくさんあります。申し訳ありません。

<1月>
福原寬 笛 リサイタル(国立劇場小劇場)
邦楽鑑賞会(国立劇場小劇場)
1月大歌舞伎第一部(歌舞伎座)
女流義太夫演奏会1月公演*(お江戸日本橋亭)

ポンペイ展(トーハク)

<2月>
「大怪獣の後始末」(映画)
「ウエストサイドストーリー」(映画)

東フィル(東京芸術劇場)
女流義太夫演奏会2月公演*(紀尾井小ホール)
2月大歌舞伎第二部(歌舞伎座)
コクーン歌舞伎(シアターコクーン)

サントリー美術館←これ何見に行ったんだっけ。
ミロ展(Bunkamuraミュージアム)

初登山

<3月>
神奈川フィルハーモニー(神奈川県民ホール)
徳丸十盟本曲演奏会其の五(江戸博小ホール)
美乃会(日本舞踊)(日本橋劇場)
女流義太夫演奏会3月公演*(お江戸日本橋亭)
翔の会*(江戸博大ホール)
能と歌舞伎(観世能楽堂)
邦楽演奏会(国立劇場小劇場)

フェルメール展

星野源オンラインライブ

<4月>
山田流箏曲協会定期演奏会*(国立劇場小劇場)
はなやぐらの会*(紀尾井小ホール)
おどりの空間(国立劇場小劇場)
かわさき宿江戸の粋にあそぶ「平家」*(かわさき宿)
女流義太夫演奏会4月公演*(お江戸日本橋亭)
明日を担う邦楽・舞踊会(国立劇場小劇場)
2代鈴慕の軌跡*(国立劇場小劇場)

シネマ歌舞伎「桜姫東文章(上)」
シネマ歌舞伎「桜姫東文章(下)」

竹内敏信写真展(TAギャラリー)
空也上人展(トーハク)

<5月>
奈良旅行(5年ぶり!)

素義会*(白鳥会館)
ラ・カージュ・オ・フォール(ウェスタ川越)
劇団☆新感線
和生・勘十郎・玉男三夜(紀尾井ホール)
竹本越若会*
女流義太夫円s納会5月公演*(お江戸日本橋亭)

「死刑に至る病」(映画)
「シン・ウルトラマン」(映画)
「犬王」(映画)

<6月>
花組芝居
鶴松会(浅草公会堂)
パンドラの鐘(シアターコクーン)
新潮会(日本橋劇場)
埼玉会館ランチコンサート ヴィオラ十重奏(埼玉会館)
音楽でつづる文学「屋島」(紀尾井小ホール)
女流義太夫演奏会6月公演*(お江戸日本橋亭)

清水哲朗写真展

「ククルス・ドアンの島」(映画)

登山2回目(入笠山)

<7月>
藤本昭子リサイタル(国立小劇場)
京之助の会*(回向院)
N響定期(NHKホール)
国立舞踊鑑賞会(国立劇場小劇場)
女流義太夫演奏会7月公演*(紀尾井小ホール)

<8月>

水上温泉・谷川岳旅行

NODAMAP(東京芸術劇場)
ミス・サイゴン(帝国劇場)
女流義太夫演奏会8月公演*(お江戸日本橋亭)

東京都美術館

<9月>
尾上菊之丞の会(国立劇場大劇場)
平家物語の世界6*(紀尾井小ホール)
三ツの音会*(東京証券会館ホール)
女流義太夫演奏会9月公演*(お江戸日本橋亭)
亀山香能箏曲リサイタル*(北とぴあ)
おどりめくたましひ
素義会*(白鳥会館)

<10月>
N響(埼玉会館)
10月大歌舞伎第二部(歌舞伎座)
女流義太夫 花のように香れ*(くるる)
女流義太夫演奏会10月公演*(お江戸日本橋亭)
平成中村座(平成中村座 浅草)
下野戸亜弓箏曲リサイタル*(紀尾井小ホール)
やしょめ寄席*(渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール)

<11月>
古典の日 人間国宝竹本駒之助・鶴澤津賀寿の至妙*(渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール)
藤井泰和地歌演奏会*(紀尾井小ホール)
徳丸十盟尺八演奏会*(紀尾井小ホール)
平成中村座(平成中村座 浅草)
小曽根×塩谷(RaiBocHall 大宮)
女流義太夫演奏会11月公演*(お江戸日本橋亭)
山登松和の会*(紀尾井小ホール)
神奈川フィル名曲シリーズ(神奈川県民ホール)
薔薇とサムライ

<12月>
ぎだゆう座(上野広小路亭)
徹の笛(紀尾井小ホール)
バッハコレギウムジャパン「第九」(埼玉会館)
福田栄香地歌箏曲演奏会*(紀尾井小ホール)
善養寺惠介尺八演奏会*(トッパンホール)
淡路人形座(RaiBocHall 大宮)
高橋翠秋胡弓の栞(紀尾井小ホール)
音楽でつづる文学「源氏物語」(紀尾井小ホール)
女流義太夫演奏会12月公演*(紀尾井小ホール)
玉男×満次郎「異身傳心」(宝生能楽堂)
12月大歌舞伎夜の部 13代團十郎襲名披露公演(歌舞伎座)
SATZ*(紀尾井小ホール)

以上です。まだ終わってないけれど。

<読書数>
今年は36冊でした。
ライターのための本が多かった傾向ですが、小説も割と読みました。

 

1~3月は単発日雇いバイトなど入れて、なんとかしのいでいましたが、病気や体調のことなど考え、
在宅でできる仕事をしようということで、オンラインスクールに通い、Webライターとしてデビューしました。
また反訳(テープ起こし)の仕事も始めました。
そのため、週に3日はオンラインの講座、そのほかに課題を毎日こなす日々で、休みらしい休みは取れなくなりました。演劇と演奏会はチケットを取ってしまうので無理にでも行くのですが、映画や展覧会はその時気が向いたら、という感じで今までもいたため、行けなくなってきました。
常に締め切りがある生活になってしまい、また仕事も単発ばかりなので、毎日案件探しをしている状況です。
その割にWebライターの仕事はあまり稼げず、なかなか厳しい状況ですが、反訳はまあまあな感じになっています。

本業の方は全体としてはまだまだ少なく、秋に集中したため、12月は結構体がきつくなってしまいました。
ただ今年は企画段階からかかわった会が3回実現し、それなりに評価を得たので、満足はしています。
来年は企画書なども書いて、営業もしようと思っています。

個人的には20年以上親しくさせていただいている鶴澤津賀寿さんが人間国宝になり、仕事のお手伝いも増えてきそうなのことが嬉しく、これからも長いお付き合いをさせていただければと思っています。

もっと個人的なことで言えば、年の初めの頃は不幸があって、落ち着かず、いまだに現実を受け入れられていない状況でもあります。去年、今年と喪中で、来年は一応喪中ではありませんが、気持ちは喪中ですし、これが気持ちの上で明けることはないだろうと思っています。

来年はライター、反訳の仕事をもっと取れるように頑張り、秋の本業の繁忙期以外はそちらで安定した収入を得られるようにしたいと思っています。
本業では、日本舞踊の勉強もしようと思っており、日本舞踊分野でも仕事をもらえるようになりたいと思っています。
しかし、2025年には多くのホールが改修に入ってしまうため、あと2年で2025年に生活ができるくらいまでの収入と貯蓄をしておかないと本気で仕事がなくなりそうなので、いろいろと思案しております。

来年はきちんと展覧会や美術展、映画も見たいですし、登山も行きたいです。登山は低山ですけどね。

予想以上に忙しくて更新できなかった~!

ご無沙汰しております。
予想以上に忙しくて更新ができませんでした。
この間、演奏会にはかなり行ったのに、何も記事にできませんでした。申し訳ありません。

せめて行った演奏会を記載したいと思います。

11/23 神奈川フィルハーモニー 名曲シリーズ(神奈川県民ホール)
11/28 薔薇とサムライ(劇団☆新感線)
12/1  ぎだゆう座(上野広小路亭)
12/2  徹の会(紀尾井小ホール)
12/3  バッハコレギウムジャパン「第九」(埼玉会館)
12/4  福田栄香地歌箏曲演奏会(紀尾井小ホール)・・・仕事
12/8  善養寺惠介尺八演奏会(トッパンホール)・・・仕事
12/10 淡路人形座(RaiBocホール(大宮))
12/11 高橋翠秋胡弓の栞(紀尾井小ホール)
12/17 音楽でつづる文学「源氏物語」(紀尾井小ホール)
12/18 女流義太夫演奏会12月公演(紀尾井小ホール)・・・仕事
12/20 玉男×満次郎「異身傳心」(宝生能楽堂)
12/21 12月大歌舞伎13代團十郎襲名披露公演夜の部(歌舞伎座)

あとは29日のSATZのみです。
ちょっと12月に入ってから疲労が出まして、体調不良もあったりしたので、
行くはずだった会で行けなかった演奏会もあります。申し訳ないです。

次の投稿では1年間を振り返りたいと思います。

【演奏会】第七回山登松和の会(2022/11/22 紀尾井小ホール)

 

第七回山登松和の会、終了しました。
ご来場の皆様ありがとうございました。
構成・舞台進行担当として御礼申し上げます。
素晴らしい演奏会になったと思っています。

今回は企画段階から関わらせていただき、私は昔から山登ファンなので、
もっとみんなに山登さんの素晴らしさを伝えたくて、構成にまで口を出しました。
それがいい方向に出た第七回だったと思います。

もちろん100点はないので、反省点はそれぞれにあると思いますが、
山登さんの魅力はお客様に伝わったのではないかと思います。

*ここまでの写真はリハのもの (c)大森美樹

アンケートも、箏曲の会にしてはかなり皆さん書いてくださいました。ありがとうございました。

山登さんは楽器の音もいいし、声もいいし、見た目もいいし、三拍子揃った、素晴らしい演奏家です。
耳もいいから音色などにもこだわりますし、曲の解釈などもとても細かくこだわります。
これからもっと素敵な演奏家になると思います。いえ、なります!
そのためのお手伝いなら何でもします。

私は本番は袖でずっと「頑張れー」と応援するしかない舞台進行係ですが、
あっという間でもあり、でも山登さんの演奏をたっぷり聴けて、満足しました。

本番時舞台袖の御簾から(c)大森美樹

お客様はどうだったでしょうか。アンケートを今度見せていただきます。
既に何人かの方にはお褒めの言葉をいただき、とても嬉しかったです。

本番時舞台袖の御簾から(c)大森美樹

スタッフもみんな協力してくださって本当に感謝しております。

この演奏会は聴く価値あったと思いますよ!
聴きに来てくださった方はラッキー、来られなかった方は残念としか言いようがありません。
配信の予定もないですしね…。
でももっとたくさんの方に聴いていただきたかった。

皆さん是非今度山登さんの演奏を聴けるチャンスがありましたら聴いてください。

 

山田流箏曲演奏家 山登松和 オフィシャルサイト
https://yamato-showa.com/

 

【コンサート】小曽根真×塩谷哲DUET2022感想(2022/11/19 さいたま市 RaiBocHALL)

小曽根さんと塩谷さんのDUETを埼玉県大宮のRaiBocHALLで聴いてきました。

初めて二人でDUETをやったのは2003年だそうです。

私はこの2003年の映像をテレビで見て、感銘を受け、圧倒されました。
目からウロコというか、ピアノに対する気持ちを変えられたのはこのDUETだったと言って過言ではないです。

このDUETのCDは、2005年にそれぞれのレーベルから洒落たデザインで出ています。


別レーベルなのに同じデザイン。2枚並べると繋がっているという。

私はTVで見ただけで、コンサートにはなかなか行けなかったのですが、
その後は見つけるたびに都合がつけば行っています。

小曽根さんのことがとても好きで、スケジュールもマメに確認し、
Twitterもフォローし、Facebookもフォローし、
最近のオケとの協演なども聴きに行って、本当に好きなアーティストです。

コンサート素晴らしかった!
去年(かな?)、鎌倉に聴きに行ったときも素晴らしいと思ったけど、今日は本当に素晴らしかった。
ピアノを楽しそうに弾く小曽根さん、塩谷さんが本当に羨ましかった。

セットリストはこちらです。

CDもほとんど持っているので知っている曲も多かったのですが、JAZZですからもちろん毎回違います。

楽しい。
音楽ってこういうことじゃないかなぁ。

小曽根さんはサービス精神の塊みたいな方だから、本当に楽しませようと思って弾いてる、
そしてそれがご自分も楽しいのだと思います。

塩谷さんはごめんなさい、ソロとか小曽根さんとのDUET以外知らないのでなんとも言えないのですが・・・。でも最初の緊急事態宣言でステイホームになって、毎晩小曽根さんがFacebookでライブをしてくれていたとき、
いつもコメントしてたりして、この二人は本当に仲がいいというか、いいコンビなんだろうなと思っています。
小曽根さんの動画に重ねて動画撮ったりしてましたもんね。さすが!と思いました。
そして嬉しかった。たとえ動画でも二人のDUETが聴けたから。

ここのところ見つけては二人のDUETを聴きに行ってるので、知ってる曲もたくさんあったけれど、大満足。
二人の掛け合いも本当に楽しそうで。

最後のMCで、ハンガリーに行って、という話や、今のウクライナの問題とか、
普通に話してくださるのが心に刺さって、涙が出て仕方がなかったです。両隣の方も涙をふいてました。

そう、音楽で人の心が動くことはあるんですよ。
戦地で聴いた方は、救われた人もたくさんいたと思います。

本来それはどんな音楽でもそうであると、そうでなければいけないと思っています。

 

RaiBocHALLは満席でした。でも大手チケット販売サイトに預けてないんです。
でもこれだけ満席にできるということは、さいたま市以外の人もたくさん来てたのだと思います。
お客さんの質がとても良かった。嬉しかったです。自分の地元でこのDUETが聴けることが。

こんなに心を動かされたピアニストはいないんですよね、私には。

私はもうとっくにピアノをやめていますが、トラウマみたいになっていましたけど、
このDUETを聴いて、いろんなことが全部消えたのです。
音楽に関わる仕事をしてても、こんな気持ちになったことなかったのに、
このDUETは私の気持ちを変えたのです。特にピアノに対して。

2003年から続いている小曽根真と塩谷哲のDUET。是非、どこかで聴いてください。

CDでは伝わらないので、二人の、目と目で通じるやり取り。音楽の力。
もし、楽譜にがんじがらめになってる人がいたら、その自由さ。
もちろんそれは、確固たる基礎があっての自由なわけですが。

それから、小曽根さんのチームだと思うのですが、照明さんが素晴らしいんですよ。
曲をわかってないと絶対できない照明なんです。
JAZZだから、アドリブあったりするのに、バシッと決まる。
毎回同じ照明といえばそうだけど、安心しますね。そして美しい。
会場に行っていつもの照明だと、「今日も小曽根チームの照明さんね」と思って
逆にどんな照明してくれるのか楽しみで仕方がない。

コンサートもチームって大事です。

会場に行くところからコンサートは始まっているんです。
お客さんは前日の「明日は何を着ていこう」から、コンサートを楽しみにしています

小曽根さん、塩谷さんのコンサートはそういうコンサートだと思います。

ありがとうございました。感謝。
小曽根さんと塩谷さんに届け、この思い!
あといつも美しい照明をしてくださる照明チームにも!

【読書】『職業、ブックライター。』上阪徹 著(講談社)感想

ライターにも色々あるんだなー(今更)。
私がやりたいライターの種類はこちらに近い。
ブックライターって、要するに有名人がビジネス本とか出すじゃない。
あれって本人が書いてるわけではなくて、取材をする人がいて、ブックライターがまとめるんだよ。
いくらビジネスですごい人でも文才があるとは限らないし、そもそもそういう人はそんな暇ないでしょう。
だから取材してその人の著書として取材内容を文章化して本にまとめる人がブックライター。

私はこっち系が好きだな。インタビューライターとか。
インタビューして、文字起こしして、記事にする。
今は本にするのがいいのか、Webがいいのかわからないけど、
とにかくそういうライターを目指してます。

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【演奏会】第六回徳丸十盟尺八演奏会(2022/11/6紀尾井小ホール)

本日は第六回徳丸十盟尺八演奏会でした。こちらも最近は私が、舞台進行をしております。

今年は参加申請できる文化庁芸術祭最後の年で、そんなことは知りませんでしたが、参加することができました。

まず何にびっくりって、データ上でしか確認していなかったプログラムの作りにびっくり。糸綴じのプログラムなんて初めてだよ!紙もいい紙でした。そりゃあ入稿があんなに早くなるわけだよね!

糸綴じのプログラム

今回はすべて二重奏の演目でした。「鹿の遠音・鶴の巣籠 吹き合わせ」は録音もしたことがあり(この録音については色々思い出がある)、懐かしい感じでした。都山は田辺頌山さんで、いい組み合わせだったと思います。

本番の時袖から撮りました。

「鶴門」は去年初めて聴いて、その後なんだか続けて聴く機会があったけれども、今日の演奏はよかったなぁと思います。胡弓と尺八の組み合わせなんてまずないので貴重ですね。胡弓は川瀬露秋さん。

本番の時に袖から撮りました。

「残月」は2日前に続きまして、藤井泰和先生ご出演。リハで三味線を色々試しましたが、やっぱり「いつもはこの組み合わせ」という楽器と駒の組み合わせに落ち着き、安心して聴けました。

息もぴったり。長年の付き合いですものね。

「秋風の曲」は先日文化勲章を受章された、山勢松韻先生(人間国宝)と。山勢先生の秋風は聴いたことがなかったのでとても楽しみにしていました。文化勲章を取られた為にまた年齢まで発表されちゃって、びっくりですが、そのお年には見えないほど背筋も伸びて、シャキシャキされていて、さすがでした。お声もよく通って。山勢先生の秋風は初めて聴かせていただきました。最近では珍しいと思います。

リハで。

尺八との二重奏だと糸方は絶対に全部一人で歌わなきゃいけないので大変ですよね。

しかしどの曲も知っていたので進行としては助かりました。

一昨日に続き、いい演奏会だった。さて、あとは後半に曲選びから関わった演奏会があるので、そちらに頭を切り替えます。