観たり、聴いたり、思ったり
【展覧会】最澄と天台宗のすべて 東京国立博物館(2021/10/12〜11/21)
本日は仕事の前にトーハクに行ってきました。
「最澄と天台宗のすべて」展。
延暦寺以外のお寺のものは古くていいものがたくさんありました。
滋賀の善水寺の「梵天・帝釈天立像」良かったです。
同じく滋賀の永昌寺の「地蔵菩薩立像」は私好みのとても素敵な地蔵菩薩像でした。
やはり延暦寺は1571年の信長の焼き討ちがなぁ。
1600年代のものとかだと「新しいな」って思っちゃうしね。
深大寺の慈恵大師坐像は怖かったわー。あれは顔と手だけ別時代なのではないだろうか。
あと、天海が大師号もらってるの知らなくて(無学!)慈眼大師と言うんだそうだ。へー。坐像は良かったです。
あの有名な「東照大権現像」の絵もあり、なかなか見応えありました。
だいぶ日時指定券に慣れてきまして、今日の昼間なんて空いてたので、良かったです。
【演奏会】99th藤本昭子地歌ライブ 紀尾井小ホール(2021年10月17日)
本日は女義のくるるを裏切って(ごめん!)、「藤本昭子地歌ライブ99回」に行ってきました。
このプログラム、このメンバーで行かない理由がない!
第1回の時を知っており、あの頃は私もまだ在職中だったのではじめの頃はお手伝いしたと思います。その頃は久仁江先生も白秋先生もいらして(昭子さんはPTAとよくおっしゃってましたね)、緊張しました。照明とか録音もやってた気もします(覚え違いかもしれません)。新宿の「たべるな」という小さなレストランのライブスペースではじめました。その後、場所は色々変わりましたし、私も退職し、仕事もかなり変わりましたのでいけなくなり、ようやく最近行けるようになりました。去年、コロナがなければ終わるはずだったライブが今日、99回だったのです。ファイナル100回は来月です。
第1回から21年とのことでした。21年前…28歳でしたね私!
本日は「尾上の松」「七小町」「笹の露」「八重衣」という素晴らしい番組で、助演者も最高でした。客席で聴けたのは本当に満足です。
次が100回でファイナルなのですが、仕事が入っていて行けそうにないと昭子さんにはご連絡したのですが、昼頃から夜まで長くやるようなので、終わりの方だけ行くことができるかもしれません。
自分が病気になってからの17年がほぼ空白期間になってしまっている感じがあって、
正直、一部の仕事以外は2004年〜の記憶は、特に2010年くらいまでは殆どないと言っても過言ではありません。2010年ころからは少し、落ち着いてきていました。それでもどこの正社員にもなれなかったのにこの仕事がなんとか続けられていたのは、大好きな演奏家がいたからだと思っています。
ここ2年はさらに違う病気が加わり、それでも、大好きな演奏家がいるから、なんとかやって来られていると思っています。というか、杖つくようになっても、続けなきゃいけないと思ってます。
プライベートは最悪です。病気のこともあるし、もうすぐ50になるのに独身だし。病気はストレスを取り除くこと以外に治す方法はないと言われましたが、私は生きている事自体がストレスだし。友達は少ない。話し相手はいない。少ない友達も私の業種が特殊すぎてわかってもらえないし。
一人暮らしだから人と話さないで過ごす日もよくある。そしてストレス解消法がわからない。クラシックコンサートや観劇に行くのは大好きだけど、移動がものすごいストレスなので最終的には家に帰って倒れてる状態。
病気のために遠出ができない。乗り物に乗るのが苦痛。うっかりすると意識がない。などなど。
昭子さんの100回を見届けて、あとは応援している演奏家がそれなりの成果を出してくれたら、もういいかな。(そこが難しい)
でも100回のファイナルを全部聴けないのは本当に残念だ。
【美術展】川瀬巴水展 SOMPO美術館
今日は定期通院のあと、新宿まで足をのばして、「川瀬巴水展」に行ってきました。
半年以上前から行こうと思ってチラシをカレンダーにクリップで留めてた美術展です。
しかし新宿も渋谷程ではないにしても変わっちゃって、もう田舎者の私にはついていけません。東京なんて東京なんてっ!
おかげさまですっかり具合が悪くなってしまい、過呼吸状態でゼーハーしながら美術展を見るという、とても最悪な感じでした。
なので感想としては、良かった、とだけしか今言えません。余裕がない。
ミュージアムショップで色々買い込んだくらいには良かったです。(写真は一部です)
日本の版画は世界に誇れるよね!スティーブ・ジョブズが川瀬巴水を好きだったというのは知らなかったなぁ。
日本画、日本の版画は藍の色がいいんだよなぁ。川瀬巴水は明治のあの色の悪い版画じゃなくて、江戸時代の版画と同じくらいいい色していると思う。
【美術展】杉浦非水 時代をひらくデザイン展 たばこと塩の博物館(2021/9/11〜11/14)
「『タバシオ』に杉浦非水展に行かない?」というお誘いを頂いて、
「タバシオ」が一瞬わからなかったのですが、たばこと塩の博物館のことだった。
渋谷から移転してから行ったことがなかったし、杉浦非水も興味があったので行ってみました。
面白かったです。三越のポスターとか、銀座線のポスターとか有名ですね。
というわけで、ポストカード3つ買ってしまいました。「ツーリスト」が「ツ丨リスト」となってるのが、横書きという概念がなかったんだなとすごくわかって、面白かったので、ポストカード買ってしまいました。縦書きの一文字ずつの改行という感覚なのかな。「ー」の扱いって難しかったよね。
【演奏会】N響at埼玉会館(2021年10月11日)
今日は2年ぶりくらいのオーケストラ。選曲もよかったけど、川瀬賢太郎さんが熱い!熱い指揮!たまらん!
初川瀬賢太郎さんでしたが、この人を追いかけたい!と思いました!
プレトークが川瀬賢太郎さんで、埼玉会館は2回目ですとのこと。1回目は大学4年生のときで大野和士さん(と言ったと思う)のアシスタントでデビュー前の山田和樹くんと二人できました。と言ってて、落ち着いた感じの好青年というかスマートな人って感じだったのですが、指揮はじめたら熱い!いやー来てよかったなぁ。
N響は安定の演奏でしたが、ベートーヴェンの7番でトランペットはなんかやらかしてましたね。でもそんなこと気にならないくらい川瀬賢太郎さんに釘付けでした。
埼玉会館は音がいいホールだな改修してから何度か来てるけど、やっぱりそう思った。
【映画】「護られなかった者たちへ」
映画「護られなかった者たちへ」見てきました。
震災から10年ということもあり、いろんなことも思い出しましたし、きっとそうだろうなと思いました。
私は半分宮城県人なので、震災のことは本当に心が痛みます。
生活保護のこともそうです。私は生活保護ではないけれども、病気のことで行政の支援の使えるものは使わせてもらっています。
利根(佐藤健)が犯人なのかと思いきや…というところもあり、ミステリーみたいな扱いされていますが、ヒューマンドラマでしたね。
倍賞美津子さんはさすがでしたね。そりゃそうなっちゃうよね、と納得でした。
生活保護は遠い親戚をたどるのをやめることになったと確かニュースで聞いた気がしますが、こんなことが理由で、生活保護を辞退することとなり、命を落とす人がいるとか、母子無理心中とか、ホントにこんなことが当たり前にあることになっているこの日本はどうかしていると思う。(映画の中でも城之内(緒形直人)が言っていた。日本はもう貧困国なのだと)
考えさせられる映画で、とても良かった。
私は表現者に対して本当にリスペクトしている。
俳優も、音楽家も、美術家も、作家も。
佐藤健のことは「龍馬伝」の岡田以蔵役から好きだけど、「きゃー!カッコいい!」とかそういうことじゃない(ちなみに私は「カッコカワイイ」と思ってる)。俳優としてこんなに表現で人に何かを伝えることができるということが素晴らしいと思う。それを強く感じられる表現者が好きだ。佐藤健もその一人。
私は自分が表現が何もできないから、表現ができる人をすごくリスペクトする。
そしてやはりテレビドラマでは限界があるなと私は思っている。
役者はやはり映画か舞台。
「護られなかった者たちへ」映画公式ページ
https://movies.shochiku.co.jp/mamorare/

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【美術展】美男におわす 埼玉県立近代美術館(2021/9/23〜11/3)
埼玉県立近代美術館に行ってきた。
「美男におわす」というタイトルで、
やはり鎌倉の大仏様がいないのは寂しい。パネルでもいいから置いてほしかった。
役者絵が多いのは当然。山本藤信という浮世絵師の絵があり、それは良かった。信が付いているくらいだから春信の系統なんだろう。春信と似ていた。
高畠華宵も結構あったが、昔からあんまり好きではない。
魔夜峰央の「パタリロ」の原画があり、バンコランがあったのはいいんじゃないか。
アニメ部門では聖闘士星矢が取り上げられていたが、どこが「美男」なのかさっぱりわからん。納得いかん。
アニメで「美男におわす」のは、シャア・アズナブル(キャスバル・レム・ダイクン)一択だろうが!気に入った画像が落ちてないので仮面かぶってるのを載せておくけど、素顔は超イケメンで声までいいんだぞ!(声は池田秀一さん)
最近の「美男」の感覚が私とは合わない。
なんか何も背負ってない感じが嫌だし、子供臭いのも嫌なんだよな。ショタコンじゃないんだから。
【映画】「娼年」(2018年)(アマプラ利用)
平日の昼間から「娼年」を見た。
R18だしそういうシーンも多いと聞いていて敬遠してたけど、見てよかった。
松坂桃李はすごい俳優だな。前から好きだけど。(多分はっきり「いい!」と思ったのは舞台「ヘンリー四世」(2013年)だ。)
この映画については、オバサンになったからか、女性側の気持ちもよくわかる。全然エロ映画ではないと思うので、そういうふうに思って敬遠してる人は見てほしいと思った。

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【映画】「マチネの終わりに」(2019年 西谷弘監督(アマプラ利用))
2019年の映画「マチネの終わりに」を見た。アマプラがやたらと薦めてくるので(笑)
福山雅治がひたすらかっこよく、石田ゆり子が美しいだけの映画、とも言えるかもしれないけれど、
音楽が美しく、それなりにいい映画だった。
彼らは結局幸せなのかなぁ。
私だったら、耐えられないなと思った。
蒔野はいいかもしれない。音楽を取り戻せたから。
でも洋子は後悔するんじゃないのかなぁ、早苗を恨むんじゃないかなぁ。「幸せな人生だった」とは言えないと思う。

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