観たり、聴いたり、思ったり
【本】『結 妹背山婦女庭訓 波模様』大島真寿美(文藝春秋社)

先日の公演のお話の中で『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』(2019年直木賞)の続編が出ていると知り、早速図書館で借りて読みました。

こちらのほうが読みやすく、わかりやすく感じましたが、やはり前作を読んでこそかな。
前作を読んだ方は是非。それから文楽好きの方も是非。
近松半二の作品は面白いことは面白い。あ、面白いなと思うと半ニ作品という感じ。でも「そんなぁー!」とか思うことも多い。
近松門左衛門は結構原文を読むと惨たらしい表現が多かったりする。あんまり気持ちいいものではない気がする。
【展覧会】ミロ展−日本を夢みて(2022/2/11〜4/17 Bunkamuraザ・ミュージアム)
ミロ展、見てきました。
子供の時からミロが大好きだったんですよね。なんでなんだろう。見てたら懐かしい気持ちになりました。
ピカソほど重くないからですかね。
そして1986年没とか、つい最近なんだなと知りました。
1896年生まれで1986年没。
「数字はおんなじなんだね」
と言う母。
小学校にあがる前から好きだったのだけどそれはなんでだったのか不思議です。
家に画集もなかったし。世界名画全集みたいなのがあってその中にはあったかな?
日本が好きだったことも今回初めて知りました。
グッズでほしいのがあったけれど、高くてやめました。クリアファイルとブックマーカーだけにしました。
【演奏会】小曽根真 OZONE60バレンタイン・ジャズナイト(2022/2/14東京文化会館小ホール)
満席でした。

小曽根真さんが弾いているのを見ていると本当に楽しそうだ。

60歳とは思えぬ可愛さ。(失礼)
あんなふうにピアノが、楽器が弾けたらきっと楽しかっただろう、といつも思います。私は楽譜にがんじがらめだったから。
最近の小曽根さんはクラシックも弾くのでとても面白い。
今日のプロコフィエフの戦争ソナタ7番3楽章は凄かった。これ、ピアノとウッドベースって!という感じ。
来月のラフマニノフも楽しみにしています!
CDも売っていたけど、全て既に持っていたので買わなかった。
そして最近始めた、若い人を育てるプロジェクトがすごいと思う。60歳でそんなことしちゃうんだもんね。
ホントに邦楽とはえらい違いやでまったく。
才能ある若手を育てていかないと駄目なんやで。
あと前も書いた気がしますが、小曽根チームの照明さんはどなたなんでしょうか!素晴らしい照明ですよねいつも!曲中の決めるとこでバシッと決める照明にしびれます!
私も昨年12月の公演の照明は「お見事でした」と褒められましたが、まだまだ。勉強しなくちゃなぁ。
本日の曲目はこちら。
【展覧会】よみがえる正倉院宝物 再現模造にみる天平の技(2022/1/26〜3/27サントリー美術館)
本日はサントリー美術館に行ってきました。模刻でも、螺鈿紫檀五絃琵琶を見たくて。思ってたより小さかったです。それと、尺八(洞簫)も3つ出ていました。箜篌とか、和琴も出てました。
なかなか奈良の正倉院展には行けないので、模刻でも大変勉強になりました。
【演奏会】第17回 花のように香れ 女流義太夫(2022/2/11 蕨市立文化ホールくるる)

本日は近場ということもあり、蕨での公演に行ってきました。前にも何度か行ってますし、手伝ってたこともありましたが、コロナで規制がされるようになってから、行っていなかったので久しぶりです。

「仮名手本忠臣蔵 大序」寿々女・津賀榮。
大序は若手がやることが多いところですが、前に伺ったときに納得したのですが、その物語の登場人物がずらりと出てくることが多いので、実は大変なのだと聞きました。まさに、語り分けの難しいところだなと思いました。

間にあった「ちょっと義太夫」のお話も面白かったです。義太夫に親しめる書籍の紹介でした。
「源平布引滝 瀬尾詮議の段」綾一・津賀寿。
綾一さんは少しお休み期間があったので久しぶりに聞きましたが、声も出ていたし、良かったのでは。
こんなご時世だし、と思ったけれど、結構入っていましたね。良かった良かった。
次回のくるるでの公演は2022/10/16だそうです。
【映画】「大怪獣のあとしまつ」(2021年)
本日、久しぶりに「おお、すげー駄作だなこれは!」と思う映画を見ました。
「大怪獣のあとしまつ」
タイトルに惹かれて行ったのだけど、ギャグなのかどうかすらわからない映画だった。本気のシリアスか、ギャグか、ちゃんと振り切れていれば面白かったと思うのに。
そしてすごい豪華キャストだったのに、なんともったいない。という感じだった。
駄作批評したければ見に行ってもよし。でも一般料金高いからね。何かで安く見られるなら是非この駄作ぶりを見てほしくはある。
「大怪獣のあとしまつ」公式
https://www.daikaijyu->atoshimatsu.jp/

【展覧会】ポンペイ展 (トーハク 2022/1/14〜4/3)

ボンペイ展に行ってきた。ボンペイがどこにあるのか、きちんと把握してなかったので、まず場所に驚いた。

紀元後79年にヴェスヴィオ山噴火で火山灰によって埋もれてしまった都市、ということは知っていた。
発掘の最初(1700年代)は宝探し的な感じだったらしいが、1960年代からは保存・修復という意味を持って今も続けられているそうです。
すごく広いんですよねー。というかどれだけすごい噴火だったのかと思う。恐ろしい。
カメオがいくつかあって、とても綺麗でした。
火山灰だからキレイに残っていたのかなぁ。流石に溶岩だと溶けたり壊れたりするものね。
土曜日に行ったので仕方ないのですが結構混んでいて、まぁでもご時世で予約制なので、コロナ前よりはゆっくり見られます。
因みにこの展覧会はほぼ撮影可です。
【CD】狂言 Ado

普段から古典芸能とクラシックとJAZZしか聴いてないように思われがちですが、最近は最近のものも聴くようになりました。

AdoがCDアルバムを出すというので買いました。
今度ライブもやるそうです。見てみたい。
(というわけで初回版特典で応募してしまった。当たるといいな。)
全14曲。
彼女は「歌い手」であり、作詞・作曲はせず、他の人が書いた歌を歌っている。
この14曲の中では「会いたくて」は彼女の声質とは合わない気がしたけれど、他の曲はとても合っていると思う。
まだ10代。今年ハタチになるのかな?(なったのか?)
ボカロとかさっぱりわからないけれど、彼女の声が好きですね。
あと、楽曲を提供している人のセンスもなかなかだと思う。若い人が多いのだろうけど、歌詞を聞いてると、今年50のオバサン(私)は、「わかるよそういう気持ち」と懐かしく思ったりします。大人になるときに拗らせてそのままこの年になってしまった私は、彼女の代表曲と言っていいのかわからないけど「うっせぇわ」のような気持ちを心の奥底に持っているのです。もう表に出てくることはないけれど。
【本】いのちの車窓から 星野源(角川文庫)

星野源が好きです。

歌もお芝居も文章もラジオも好きです。
こんなに芸能人(?)にハマったことが過去にないので、自分でとても不思議です。
既刊の本はもちろん全部持っていて、「いのちの車窓から」は単行本も持っていますが、文庫は文庫版あとがきがつくので買いました。
元々文章を書くのが苦手で、克服しようとはじめたエッセイだそうですが、本当に文章がうまくなっているなと感じます。
努力って大事なんだな。
しかし老眼がホントに酷くなって、本を読むのがなかなかつらい。それでも外出のときは本は必ず持っているし、絶対紙で読みたいし、欲しい本は買いたい。減らす努力はしていて、まずは図書館で借りて読み、ほしいと思ったら買う。それでも一人暮らしを始めたときにほぼ持ってこなかった本がどんどん増え、今は実家の本も持ってきたので本棚を買い足し、なんとか納め、それでも今後入り切らないかもしれないし、売れる本はほぼ売ったけど全くなんの足しにもならなかった。
引っ越しのたびに引っ越し屋さんに「本が多いですね…」とため息をつかれます。
ついでに職業柄CDも多いので家中の壁が棚になってしまう。
でも本もCDも欲しいものは現物として欲しいんだよなー。電子版書籍とか、ダウンロード音源とか無理。本なら装丁、CDならジャケットの作りとか、そういうこだわりまで感じてこそじゃないですか。出版社によってフォントも違うし、PDになった本はあちこちから出るけど、やっぱりこの出版社のフォントじゃないとね!ってのがあるもんね。
え?あるよね?普通ですよね?

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【CD】OZONE60
やっぱり小曽根真は最高。
去年の3月に出たタイトルが赤い方のCDは入院中にサブスクで聴いてて、絶対退院したら買うと決めてた。
そしてタイトルが黄色い方は今月発売された。
小曽根さんももう60なのか!と思うけど、
コンサートの時のお話も楽しいし、とにかくピアノが好きだというのが伝わってくる。
ライナーノーツにも書かれているけれど、
2020年4月から5月、53夜連続で小曽根さんの自宅のリビングルームからライブ配信をされていた。毎晩21時になるのが楽しみだった。みんなのコメントでリクエストがあるとそれを弾いてくれたりして、楽しかった。無料で毎晩小曽根さんのピアノを小曽根さんの相棒の神野三鈴さんとの掛け合いで聴けるなんて贅沢!
あれは「緊急事態宣言」中の唯一の楽しみだったかもしれない。
小曽根さんのピアノは、音楽業界にいてともすると忘れてしまいそうになる音楽の楽しさを思い出させてくれる。とても素敵なピアニストだと思う。
ついていきます!(なんだそりゃ)

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