観たり、聴いたり、思ったり
【コンサート】塩谷哲×東京フィルハーモニー交響楽団 塩谷哲デビュー30周年(大宮RaiBocHall 2023/7/29)

JAZZピアニストである塩谷哲さんと、大好きな指揮者である川瀬賢太郎さんだったし、
場所は大宮とすごく近いし、しかもさいたま市民割引があったので、見つけてよかったこのチラシ
大宮は駅にはよく行くけど、街を歩かないから、たまたま知って、ラッキーだった。

デビュー30周年かあ、私が塩谷さんを知ったのは、小曽根さんとのDUOからだから、もう20年以上前になるのか。

そして、最近追いかけている指揮者の川瀬賢太郎さん。相変わらず、熱い指揮で、とてもよかった。

曲目はラプソディ・イン・ブルー以外は全部塩谷さんの曲で、
オケバージョンになっていた。

どの曲もオーケストレーションが素晴らしくて、ちょっと感激した。

特に「交響的エレジー」はちゃんと4楽章からなるオーケストラ作品になっていて、
元が小曽根さんとのコンサートのために書いた、つまりピアノDUOのための曲とは思えないほど
素晴らしいオーケストラ曲になっていて、素晴らしかった。

編曲者が誰とは書いていないので、ということは、塩谷さんがオーケストレーションしたのか。
と思って、その才能はすごいな、とプロフィールを見たら、芸大作曲科卒。
あ、作曲科卒なのね~。道理で。

いや、もう「交響的エレジー オーケストラver.」は再演求む。CD化も求む。

とにかく素晴らしかった。
川瀬さんの指揮もすごく合っていた。ぴったり。

久々に満足のオケを聴いた。

客席には仲間もたくさん来ていて、みんな大宮まで来てくれるんだなあと思った。愛が詰まってる。
「お兄」こと、小曽根さんも来ていて、小曽根ファンの私は「えええ」という変な声が出てしまった。
お兄が来てくれてよかったね、塩谷さん。

アンコールはこちら

【コンサート】小曽根真featuring NoName Horses「THE BEST」(2023/2/4 ウェスタ川越)

ビッグバンドって昔々は流行ったけれど、聴く機会が減ったと思う。
ここ最近はディズニーシーのアトラクションで聴くぐらいでした。

なので、とても久しぶりにビッグバンドの演奏を聴きました。

 

やっぱり好きです。

初めからもう楽しい。金管楽器ばかりだから音も大きいし、リズムもいいから、自然に体が動いてしまう。

昔見た、「グレン・ミラー物語」という映画を思い出しました。
なかなか見る機会はないけど、サブスクで探してみよう。

「グレン・ミラー物語」
https://filmarks.com/movies/6264

アマプラで見られますね。見よう。

パッケージもありますね。


「グレン・ミラー物語」DVD

 

話は戻ってビッグバンドは楽しい。そして、小曽根さんがいつもに増して楽しそうでした。
いつでも楽しそうですけど、18年もやってるぐらいだから、本当に楽しいんだと思います。

JAZZにもいろいろジャンルがあって、私は割とどれも好きだけど、
古いのが好きな人間だから、スタンダードとかこういうビッグバンドとかが好きなのです。

No Name HorsesはBEST盤を出しました。


THE BEST(CD2枚組)

おすすめです。

セットリストはこちらでした。

 

【コンサート】海野雅威solo and Talk(2023/1/23 渋谷区文化総合センター大和田さくらホール)

海野雅威(うんのただたか)さんをご存知の方も多いのではないかと思う。
2020年、コロナ真っ盛りの頃、ニューヨークで、コロナを流行らせたのが中国人だということで、
向こうの人は中国人も日本人も韓国人も見分けがつかないから、
「中国人は出ていけ」と8人の若者から暴行を加えられ、ピアニストの命ともいえる右肩を複雑骨折。
2度の手術と長いリハビリを経て、復活したジャズピアニストだ。

アジア人へのヘイトもあっただろう。よくわからない。

とにかく、無事ピアノの演奏ができるようになった海野さん。

ピーター・バラカンさんとの対談もあり、いろいろ考えさせられるコンサートだった。
バラカンさんも「僕が『ガイジン』と言われるのと同じですよね」と言っていた。

演奏曲目は次の通り。

全然決めていなかったのか、その場の雰囲気で決めたみたいだった。

最後の曲は「何がいいかなぁ、ブルースがいいですよね。即興でやります」
ということで、タイトルもまだ何も決まっていないので、「Blues」。

CD買って帰ってきました。サイン会も並びたかったけれど、ちょっと夜が遅いんでね。
田舎者なので、サイン会には並ばず、失礼しましたよ。

NHKスペシャルで特集が前にあったので、その予告編のYouTubeがこちら

海野さんのCDはこちらから。そんなことがあったとは思えないほど元気をもらえるCD。

get my mojo back

そうそう、バラカンさんはYMOとも交流が深いので、高橋幸宏さんが亡くなって、って話もしてました。
細野さんが追悼メッセージをTwitterに英語であげたいから訳してくれって連絡があったそうで。
音楽は人と人とをつなぐね。

【演奏会】小曽根真 OZONE60バレンタイン・ジャズナイト(2022/2/14東京文化会館小ホール)
満席でした。

小曽根真さんが弾いているのを見ていると本当に楽しそうだ。

60歳とは思えぬ可愛さ。(失礼)
あんなふうにピアノが、楽器が弾けたらきっと楽しかっただろう、といつも思います。私は楽譜にがんじがらめだったから。
最近の小曽根さんはクラシックも弾くのでとても面白い。
今日のプロコフィエフの戦争ソナタ7番3楽章は凄かった。これ、ピアノとウッドベースって!という感じ。
来月のラフマニノフも楽しみにしています!
CDも売っていたけど、全て既に持っていたので買わなかった。
そして最近始めた、若い人を育てるプロジェクトがすごいと思う。60歳でそんなことしちゃうんだもんね。
ホントに邦楽とはえらい違いやでまったく。
才能ある若手を育てていかないと駄目なんやで。
あと前も書いた気がしますが、小曽根チームの照明さんはどなたなんでしょうか!素晴らしい照明ですよねいつも!曲中の決めるとこでバシッと決める照明にしびれます!
私も昨年12月の公演の照明は「お見事でした」と褒められましたが、まだまだ。勉強しなくちゃなぁ。
本日の曲目はこちら。
【CD】OZONE60
やっぱり小曽根真は最高。
去年の3月に出たタイトルが赤い方のCDは入院中にサブスクで聴いてて、絶対退院したら買うと決めてた。
そしてタイトルが黄色い方は今月発売された。
小曽根さんももう60なのか!と思うけど、
コンサートの時のお話も楽しいし、とにかくピアノが好きだというのが伝わってくる。
ライナーノーツにも書かれているけれど、
2020年4月から5月、53夜連続で小曽根さんの自宅のリビングルームからライブ配信をされていた。毎晩21時になるのが楽しみだった。みんなのコメントでリクエストがあるとそれを弾いてくれたりして、楽しかった。無料で毎晩小曽根さんのピアノを小曽根さんの相棒の神野三鈴さんとの掛け合いで聴けるなんて贅沢!
あれは「緊急事態宣言」中の唯一の楽しみだったかもしれない。
小曽根さんのピアノは、音楽業界にいてともすると忘れてしまいそうになる音楽の楽しさを思い出させてくれる。とても素敵なピアニストだと思う。
ついていきます!(なんだそりゃ)

OZONE 60 [ 小曽根真 ]

価格:3,831円
(2022/5/23 14:01時点)
感想(0件)

OZONE 60 -STANDARDS- [ 小曽根真 ]

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感想(0件)

【CD】チック・コリア&小曽根真 レゾナンス

チック・コリアが亡くなったのは2021年の2月だった(と思う)。残念だなーと思った。

小曽根真はチック・コリアと2016年にツアーをしていてその時のベストテイクを盤にしたものです。
最近、小曽根さんのCDばっかり聴いてる。彼のピアノはいつも楽しそう。CDからもそれは感じます。SHM-CDで少しお高いですが、2枚組でこの値段、内容なら儲けものです。
小曽根さんのチックへの思いが詰まった盤になっていると思います。

レゾナンス [ チック・コリア、小曽根真 ]

価格:3,701円
(2022/5/23 14:03時点)
感想(0件)

【コンサート】OZONE Collection vol5 Christmas Special Piano Duet 小曽根真×塩谷哲(2021/12/12 鎌倉芸術館)
昨日の世界から打って変わって、小曽根真
&塩谷哲のピアノ・デュオコンサート。
このコンサートがあることを知ったとき
・鎌倉芸術館であること
・11日のけっこう大変な仕事の翌日であること
で、かなり迷ったのだけど、
このコンサート自体もツアーじゃないし、そもそも13年ぶりのデュオだし、15年前のこの二人のデュオが最高なのを知ったのはツアーが終わってからで、生で聴けたことがなく、これを逃すとまた13年後なのか?と思ったら、何が何でも行かなくちゃと思い、行ってきました。
・・・最高だった。
あんなふうにピアノが弾けたら、ピアノも楽しかっただろうなぁ。
JAZZは高校くらいのとき憧れたなぁ。楽譜を買って(ってこの時点でかなりだめだと思うけど)練習したけど、全くJAZZっぽくなんて弾けないし、そもそもアドリブできないJAZZ奏者なんてダメでしょ。四角四面の楽譜通りには弾けても面白くもなんともなくて、所詮私なんて。と思いましたよね。
昔、最初に小曽根さんの演奏を聴いたときに、なんか楽しそうだなぁーと思って。羨ましかったな。
デュオツアーのときのCDは小曽根盤も塩谷盤も持っててそれぞれ楽しい。
塩谷哲さんは真面目だよね。でも小曽根さんと塩谷さんお互いのこととても好きなんだと思う。そういうのがわかる演奏なんだよねー。お互いにお互いをノせる、見せ場も作る。アイコンタクトで色々やる。面白いよねー。
小曽根さんなんて演奏しながら笑っちゃったりしてね。はぁもう最高だったわ。
小曽根さんは今年還暦で(見えない!)、今、相棒(奥さん。女優の神野三鈴さん)と若手に演奏の機会を与えるプロジェクトを始めたそうだ。そのメンバーの何人かが客席に来てます!と言って紹介してた。みんな20代だって。
最若手?の12歳の子が舞台に出てきて「12歳か、すげー」と思ったら塩谷哲さんの息子さんでした(笑)。
で、3人で弾いたりして。小曽根さんが仕掛けても動じない。「動じないね!」って言ってた(笑)。
でも、あのときは流石に塩谷さんが「お父さん」してたのでなんか不思議だった。前にデュオやったときには生まれてなかったんだね。すごいことだ。
なんか、60歳なんて、邦楽の世界じゃまだまだ自分がメインであって、若手を育てよう、それも20代とかに機会を与えようなんて、考えてないよね。「私が出ます」って感じじゃん?ま、そもそも20代で光る素材が見当たらないってのもあるけど。
あと小曽根さんのチームの照明さんはどなたなんですかねー。いつも美しいし、いつも完璧よね。曲を覚えてるんだとは思うけど、アドリブ入るからいつも同じタイミングとは限らないのに!
袖の端っこでいいから裏方の仕事ぶりを見てみたいなー。