観たり、聴いたり、思ったり
【コンサート】海野雅威solo and Talk(2023/1/23 渋谷区文化総合センター大和田さくらホール)

海野雅威(うんのただたか)さんをご存知の方も多いのではないかと思う。
2020年、コロナ真っ盛りの頃、ニューヨークで、コロナを流行らせたのが中国人だということで、
向こうの人は中国人も日本人も韓国人も見分けがつかないから、
「中国人は出ていけ」と8人の若者から暴行を加えられ、ピアニストの命ともいえる右肩を複雑骨折。
2度の手術と長いリハビリを経て、復活したジャズピアニストだ。

アジア人へのヘイトもあっただろう。よくわからない。

とにかく、無事ピアノの演奏ができるようになった海野さん。

ピーター・バラカンさんとの対談もあり、いろいろ考えさせられるコンサートだった。
バラカンさんも「僕が『ガイジン』と言われるのと同じですよね」と言っていた。

演奏曲目は次の通り。

全然決めていなかったのか、その場の雰囲気で決めたみたいだった。

最後の曲は「何がいいかなぁ、ブルースがいいですよね。即興でやります」
ということで、タイトルもまだ何も決まっていないので、「Blues」。

CD買って帰ってきました。サイン会も並びたかったけれど、ちょっと夜が遅いんでね。
田舎者なので、サイン会には並ばず、失礼しましたよ。

NHKスペシャルで特集が前にあったので、その予告編のYouTubeがこちら

海野さんのCDはこちらから。そんなことがあったとは思えないほど元気をもらえるCD。

get my mojo back

そうそう、バラカンさんはYMOとも交流が深いので、高橋幸宏さんが亡くなって、って話もしてました。
細野さんが追悼メッセージをTwitterに英語であげたいから訳してくれって連絡があったそうで。
音楽は人と人とをつなぐね。

【CD】狂言 Ado

普段から古典芸能とクラシックとJAZZしか聴いてないように思われがちですが、最近は最近のものも聴くようになりました。

AdoがCDアルバムを出すというので買いました。
今度ライブもやるそうです。見てみたい。
(というわけで初回版特典で応募してしまった。当たるといいな。)
全14曲。
彼女は「歌い手」であり、作詞・作曲はせず、他の人が書いた歌を歌っている。
この14曲の中では「会いたくて」は彼女の声質とは合わない気がしたけれど、他の曲はとても合っていると思う。
まだ10代。今年ハタチになるのかな?(なったのか?)
ボカロとかさっぱりわからないけれど、彼女の声が好きですね。
あと、楽曲を提供している人のセンスもなかなかだと思う。若い人が多いのだろうけど、歌詞を聞いてると、今年50のオバサン(私)は、「わかるよそういう気持ち」と懐かしく思ったりします。大人になるときに拗らせてそのままこの年になってしまった私は、彼女の代表曲と言っていいのかわからないけど「うっせぇわ」のような気持ちを心の奥底に持っているのです。もう表に出てくることはないけれど。
【CD】OZONE60
やっぱり小曽根真は最高。
去年の3月に出たタイトルが赤い方のCDは入院中にサブスクで聴いてて、絶対退院したら買うと決めてた。
そしてタイトルが黄色い方は今月発売された。
小曽根さんももう60なのか!と思うけど、
コンサートの時のお話も楽しいし、とにかくピアノが好きだというのが伝わってくる。
ライナーノーツにも書かれているけれど、
2020年4月から5月、53夜連続で小曽根さんの自宅のリビングルームからライブ配信をされていた。毎晩21時になるのが楽しみだった。みんなのコメントでリクエストがあるとそれを弾いてくれたりして、楽しかった。無料で毎晩小曽根さんのピアノを小曽根さんの相棒の神野三鈴さんとの掛け合いで聴けるなんて贅沢!
あれは「緊急事態宣言」中の唯一の楽しみだったかもしれない。
小曽根さんのピアノは、音楽業界にいてともすると忘れてしまいそうになる音楽の楽しさを思い出させてくれる。とても素敵なピアニストだと思う。
ついていきます!(なんだそりゃ)

OZONE 60 [ 小曽根真 ]

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OZONE 60 -STANDARDS- [ 小曽根真 ]

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【CD】チック・コリア&小曽根真 レゾナンス

チック・コリアが亡くなったのは2021年の2月だった(と思う)。残念だなーと思った。

小曽根真はチック・コリアと2016年にツアーをしていてその時のベストテイクを盤にしたものです。
最近、小曽根さんのCDばっかり聴いてる。彼のピアノはいつも楽しそう。CDからもそれは感じます。SHM-CDで少しお高いですが、2枚組でこの値段、内容なら儲けものです。
小曽根さんのチックへの思いが詰まった盤になっていると思います。

レゾナンス [ チック・コリア、小曽根真 ]

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【CD】ZEN YAMATO Ⅱ
本日は1日家にいられる日だったので、先日きちんと本人から購入し、Blu-rayも申し込んだ「ZEN  YAMATO Ⅱ」のCDをちゃんと仕事部屋のちゃんとしたオーディオで、ご近所迷惑にならない程度の音量で聴きました。やっと聴けました!ちょっとここのところ忙しくて!
このCDは今年(令和3年度)の文化庁芸祭参加になっています。
多重録音という大変珍しいことをしています。
昔々に、中能島欣一先生が多重録音したことがあります。(昭和57年。私はまだ邦楽に出会っていません)
それ以来古典ではそんなことした人いないんじゃないのかな?私が知らないだけかな?現代曲とかならありそうだけど。
多重録音は同じ気持ちで2回弾けるかといったら、そうでもないと思うのですごく難しいと思います。
そして、先着100名様しかも希望者にしか貰えないDVDがあります。
私はこの二人のファンですからね、当然DVDも申し込み(Blu-rayでもいいよと言われたので、どっちでも大丈夫よー、と言ったらBlu-rayで来ました)、CDの後にBlu-rayを見ました。
そしたら!もうびっくり!面白い!すごい!
これはネタバレ出来ない!したくない!
この先着100名だけで、楽しみたい!
なので見たい人は購入してください!
既に持ってるみなさん、見たみなさん!
ネタバレなしです!これは私達選ばれし100人だけが楽しむものなのです!(笑)
さぁ、貴方も買うのです!今すぐ!(笑)
【CD】西潟昭子-三絃 可惜夜に  TAsounds

西潟昭子先生には、私が三絃をはじめて5年目から、本当にお世話になりました。現代三味線の先生は昭子先生だと思っています。(先生はどう思ってらっしゃるか…一番出来の悪い生徒だったから…)

その後、就職のお世話までしていただきました。今はフリーになってしまったけれど、今の私があるのは昭子先生との出会いがなければなかったことは確実です。
昭子先生は「現代三味線といえば西潟昭子!」というくらい第一人者でいらして、はじめてお会いする前から、CDも聴いていたくらいです。
現代曲ばかりで評価されていたイメージですが、何度か古典も聴かせて頂いたことはあって、昭子先生の古典は好きでした。
この度古典のCDを出されたとのことで、早速聴かせて頂きました。
個人的に好きな曲ばかり。しかも何度も聴いてきた曲ばかり(「鐘ヶ岬」は「新娘道成寺」として私も弾いたこともある)で、歌詞もほぼ覚えてる。私は生田の出なのに仕事は何故か山田が多いという不思議。
昭子先生の声はいいなぁ。渋い。古典ぽい(表現力がなくて申し訳ありません)。
先代の鈴慕先生の尺八も懐かしい!
「熊野」はお二人でやるのは大変だったろうなと思いました。設楽さんはプレッシャーだったのでは。2013年の録音ですものね、今だったらもっといいかもと思います。
「岡康砧」は、なぜこの曲は生田に移されていないのだろうとずっと思われていた曲ですが、20年くらい前だったか、どこに行っても「岡康砧」というような時期があって、その頃かな?縦譜が書かれて、今は生田の人もやることがありますね。録音は2002年なのでちょうどその頃かと。箏が替手一人なので、ところどころ物足りなさを感じてしまったりするけれど、(ここだけ入れ手してほしい、と思ったりするところがあった)面白い演奏なのでは。
何より、先代鈴慕先生と昭子先生と共演で、山田の岡康を生田のさっちゃんが弾いてる事自体がすごいと思います。いい経験でしたね。
全体に元々CDにしようと思って録音していたわけではないと思われ、バランス等々大変なこともあったと思いますが、さすがは服部大先生。むしろ生っぽくていい。というところもあります。
2021年10月18日に「可惜夜(あたらよ)に三絃を弾く」という演奏会が紀尾井小ホールで開催予定で、CDに入っている「さらし」「岡康砧」が演奏されます。
「さらし」は三代鈴慕が尺八なのかな?
メンバーは違いますが楽しみにしている公演です。