観たり、聴いたり、思ったり
【文楽】和生・勘十郎・玉男三人会(令和5年5月31日)紀尾井ホール

5月31日、紀尾井ホールに文楽を見てきました。
昨年、「和生・勘十郎・玉男三夜」として3年続きで始まった紀尾井ホール主催の会ですが、
今回は昼間にやることになったので、「三夜」から「三人会」に名称変更になりました。

演目は『恋女房染分手綱』の「重の井子別れの段」と『伊賀越道中双六』の「千本松原の段」でした

三人会なので、あんまり登場人物が多いと困るということや、
時間の関係などもあって、
まぁ重の井子別れはあれくらいでもいいかなと思いましたが、
千本松原は「短いな~」と思ってしまいました。いきなり、あのテンションには持っていけない

おそらく紀尾井に文楽見に来る人はほぼ内容を知っている人だから問題ないでしょうが、
そうじゃなかったら、前段の話がわからないと、なんだかわからなすぎる展開。

いやいや、義太夫は「実は」みたいなことがたくさんあるので、話がややこしいです。

しかし、関西舞台さんのあのホールを文楽ができるように作ってしまう技術は本当に素晴らしい。

国立劇場が建て替えになるため、来年からは文楽はあちこちへ流浪するわけですが
シアター1010(せんじゅ)、日本青年館、あとKAATという話も聞いています。
どこも搬入や楽屋が文楽の人たちがやりやすいようにはできていないと思いますが、
頑張って東京公演続けてください。
KAATは東京じゃないですけどね・・・。

【文楽】和生・勘十郎・玉男三夜(第一夜)(2022/5/26 紀尾井ホール)

本当は2年前にやるはずだった紀尾井での文楽。

やっと開催にこぎつけました。
本当は小ホールで開催予定でしたが、いろいろな都合で、下の中ホールでやることになりました。
幕はどうするのかとか、床はどうするのかとか…
一応主催者側関係者なので、2階から拝見しました。
紀尾井ホール(中ホール)はクラシックのホールなので天井が高いし、響きも多い。
でも国立劇場も建て替えることになったし、文楽やれるホールなかなかないので、紀尾井ホールでやってくれるなら、いいことだと思う。
上から黒の幕を垂らすだけで違和感なく文楽の舞台に見えました。すごい。
そして間口がちょうどいい。
全体が見渡せてとても良かった。
【文楽】仮名手本忠臣蔵(2021年12月国立劇場公演)

文楽を見に来るのは久しぶりでした。

10年くらい前は東京では取れなくて、大阪まで見に行ったりしたもんなのに、今では当日でもチケットが取れるそうだ。
私は今月に入って「どうせなら討入の日に」と思って見てみたら取れたので行ってきました。
そして今度女流義太夫の定期公演で「殿中刃傷」「判官切腹」があり、かぶっているため、文楽ではどんな感じだろうと思ったからです。
(女流義太夫の方は私は舞台進行です)
人形があると間が取れるので、深く意味をもたせられますね。
素浄瑠璃ではこんなに間を取れない。
玉志さんの人形が良かったな。
でもどうしても元々が音屋だから、音ばっかり気になっちゃうね。
あと前も思ったけどあんなに上に字幕があって見てる人いるんだろうか。
とりあえず私は字幕は目に入らなかったです。邪魔にならなくていいけれど。