観たり、聴いたり、思ったり
3月まとめ(忙しくて更新できなかった)ごめんなさい

毎年3月は忙しいのですが、ことしの3月は例年の忙しさとは違う忙しさでした。
気持ちの上でも落ち着かないので、ブログを書く時間が取れず、
結局4月に入ってしまったので、3月分はなにがあったかだけをまとめることにします。

忙しかった理由は公演が特別いっぱいあったとかではなく、
ライターの仕事がなぜか結構取れて、6本記事を書くことになってしまったからです。締め切りとの戦いでした。
それからライター検定2級を受けるために勉強をしていました。それが全部重なったので忙しかったのでした。

そのおかげか3月で業務委託契約が2本取れました。在宅でできる仕事です。これは助かりますが、どのくらい
月々来るのかがわからないので、まだ安心できません。

3月3日に鶴澤寛也さんが亡くなり、茫然自失、今でも信じられません。
毎年やっていた「はなやぐらの会」はもうないのかと思うと、悲しくてなりません。

3月4日、初めて取材というものをして、取材記事を書きました。

3月5日、結城座さんの「荒御魂新田神徳」を見に行きました。面白かったです。
2時間15分義太夫出たまま。休憩なし、途中で引っ込むこともなし。最長ではないでしょうか。
話も面白かったし、むしろ『神霊矢口渡』より面白いのではないかと思いました。

3月9日、芸術選奨の授賞式に参加してきました。お手伝いしている山登松和師が受賞されたので。

 

3月11日、第74期義太夫教室卒業発表会・卒業生演奏会がありました。コロナ前よりは番数も少ないのですが、
やはり朝から晩までなので、結構疲れます。
でもなにより、舞台の幕が故障していて、使えなかったので急遽やり方を変えるしかなかったというところがきつかったです。まあなんとかなりましたが。

3月13日、紀尾井主催公演の「河竹黙阿弥の女たち」を聞きに行ってきました。本来は御簾内でやる下座を舞台上で見せてもらえて楽しかったです。

3月16日、翔の会視聴会でした。事前に聞けるのはありがたいですね。

3月17日、新日フィルのマチネに行きました。小曽根さんの作曲のコンチェルトが初演だったからです。そのあと、田町まで行って鶴澤三寿々さんの会を聴きました。これまでに作曲したものの演奏会でした。

 

3月23日、さいたまスーパーアリーナで行われた世界フィギュア選手権を見に行きました。朝から夜まで。ぶっ通し。ペアフリーと、男子ショートでした。おかげでりくりゅうペアの初優勝を見ることができました。快挙です。

 

3月25日、国立劇場では邦楽演奏会をやっている中、わたしは大稽古場で4月9日に行われる「ひさ美会」の総浚いに立ち会ってきました。舞踊の会のお手伝いはほとんどしたことがないので、勝手がわからず、色々大変そうです。

3月28日、「翔の会」本番でした。いろいろありましたが、なんとか終わらせることができました。

こんな感じ!写真も整理できていないしもうなんだかわかりません!
こんな中、本を3冊も読んでいました。主に移動中に読んでいました。移動が多かったということですね。

  

4月はほとんど出ないので、本が読めないかもしれません。

【読書】「あひる」「星の子」今村夏子著

最近小説をあまり読まなくなっていました。読むのは古典文学ばかりで、現代小説はあんまり読んでいませんでした。

でも今村さんの小説はすんなり読めました。

『あひる』は短編小説集です。
『星の子』は一冊でひとつの小説ですが、どちらも読みやすい。そして、なんとも日常な感じでした。
特に大きな事件があるわけでもなく、ハラハラドキドキしたりするような小説ではありません。
今村夏子さんはすごい経歴の持ち主で、
2010年 太宰治賞
2011年 三島由紀夫賞
2017年 河合隼雄物語賞
2017年 野間文芸新人賞
2019年 芥川賞
という、素晴らしい受賞歴です。
しかし太宰治賞と三島由紀夫賞を取るというのは、太宰と三島の関係を考えると不思議ですね。
三島は太宰が嫌いで本人の前で「私はあなたの文学が嫌いです」と言い放ち、それに対し、太宰は「そう言いながら会いに来るんだから本当は好きなんだ」と言うという、おかしなエピソードがあります。
因みに私は太宰がすごく好きで、高校時代に「太宰のことはあいつに聞け」と言われ、太宰の本名の「津島修治」からあだ名が「津島」「つし」だったほどでした。担当ではなかったのに国語の先生が論文のコピーをくれるほど高校では私の太宰好きは有名でした(今も大事にとってあります)。三島も文章は美しいと思っているし、思想的には共感もします。高校時代からの親友は三島好きです。新婚のとき玄関に三島の写真が飾ってあったのは引きましたが。
大学のとき、一ヶ月入院したときに、ほぼ全部三島は読んだと思います(それしか当時はすることがなかった)。太宰の作品は高校時代に全集も持っていたし、とっくに全部読んでいたので、太宰のほうがやはり好きだったりします。また今読み返したりしています。
今村夏子さんの文章はとても読みやすいです。
「星の子」は新興宗教(?)にはまってしまっている家族の話ですが、でも普通の生活を送り、特に大きな問題にもならず、普通の生活を書いた小説でした。ハラハラドキドキもしない、淡々とした小説。
他にも、今図書館で予約しているので、来たら読みます。
もう、うちに本を置く場がなさそうです。
でも本田安次先生の民俗芸能の全集は元上司からもらうことにしましたよ!
高くて買えなかったからね。捨てるくらいならくださいとお願いしました。
きっとうちは本で寝床がなくなる(笑)
【映画】「死刑にいたる病」白石和彌監督(2022/5/12)

 「死刑にいたる病」を見に行ってきました。

阿部サダヲの優しそうだからこその怖さ。数年違ったら獲物になっていただろう岡田健史。

ネタバレになるので書かないですけど、

榛村は誰もが好感を持つような人で、それは死刑が決まって拘置所にいてもそうなんですね。

拘置所にいてもたくさんの人を巻き込み、みんなを陥れる。きっと死刑執行になっても、それはずっと続くのだと思う。

すごい映画だった。

阿部サダヲと岡田健史の対面シーンはガラス越しだから直接触れることはないのに、触れるシーンがあったり、ガラス越し故に自分の顔に相手の顔が重なったりするのが、

人格や人生を重ねて行くような演出になっていて、ちょっとゾッとした。

最後まで筧井雅也がギリギリのところで正常でいてくれるのが救われたけど、

うっかりしたらうっかりする。こわい。

是非見てほしいです。

「死刑にいたる病」公式ページ

https://siy-movie.com/

死刑にいたる病 (ハヤカワ文庫JA) [ 櫛木 理宇 ]

価格:814円
(2022/5/12 15:15時点)
感想(4件)

死刑にいたる病【電子書籍】[ 櫛木 理宇 ]

価格:737円
(2022/5/12 15:16時点)
感想(1件)

映画観るなら<U-NEXT>

【本】JR上野駅公園口 柳美里(河出書房新社)
ここ数年本をゆっくり読む時間がなくて、本当に読書量が減った。資料として本を読むことはあっても、小説を読むことはほとんどない。
2022年の最初の読了の本はこちら。
上野をよく知っている人、東北の人はある種の共通の思いを持って読める小説だと思いました。
学生の頃、上野の不忍池のところでオッサンに絡まれて、ホームレスの人に助けてもらったことがある。上野はホームレスがとても多かった。今はだいぶ減った気がする。でもコロナでまた増えたりしてるのか?でも見かけない。
上野は私にとって子供の頃から身近な東京だった。そして美術館、博物館、東京文化会館などがあるので文化の街だ。(昔はオケもバレエもなんでも東京文化会館だった)
でも元々寛永寺の境内だから、面白いことになってたりもする。
上野は好きだな。ごちゃごちゃしてるけど。

JR上野駅公園口 (河出文庫) [ 柳 美里 ]

価格:660円
(2022/5/23 14:05時点)
感想(12件)

【映画】鳩の撃退法 タカハタ秀太監督

「鳩の撃退法」見てきました。

藤原くん主演だったから。
藤原くん主演で、叫ばない・
クズじゃない映画なんてなかなかないから(笑)。
そしたらキャストが凄く豪華でびっくりしてしまった。
どこまでがホントでどこからがフィクションなのか訳分からなくなる映画でしたが、面白かったです!
結構混んでいましたが、誰人気?風間くん?
【読書】 2021年7月30日 「斜陽」 太宰治


今日は「斜陽」を読み終わった。

この文庫は母が買った文庫でかなり変色しているし、今の文庫よりも文字が小さい。

でもこのデザインで全巻持ってるし、揃えられてよかった。

因みに今の新潮文庫のデザインはよくない。