観たり、聴いたり、思ったり
【演奏会】演奏会が続いて全然更新できませんでした!

11/4の泰和さんの演奏会からブログを更新していないとか、
もう11月は怒涛の忙しさ。12月もそこそこ入っていたので、ブログを更新している暇がありませんでした。

更に、副業のテープ起こしが繁忙期で、2社と契約しているのですが、交互に入ってきて、
全然ヒマが取れず。

そして12月はじめにはインフルエンザにかかってしまい(予防接種をしたのに)、薬で熱は下がったものの、
諸症状は全然よくならず、非常にきつい日々だったこともあり、ブログを更新できませんでした。(言い訳)

11/4以降の演奏会仕事は下記のとおりです。

11/10 徳丸十盟尺八演奏会

11/13 福田栄香の会

11/17 山登松和の会

11/20 女流義太夫演奏会11月公演

お江戸日本橋亭が建替えのため、最後の公演となりました。名残惜しい。

11/23 山木千賀リサイタル

12/3 素義会

12/17 女流義太夫演奏会12月公演(これは写真がない)

12/25 下野戸亜弓箏曲リサイタル

以上です。

来年の予定もぼちぼち決まってきています。
みなさん頑張って演奏会やりましょうね。

【演奏会】第二十九回 藤井泰和地歌演奏会(2023年11月4日 紀尾井小ホール)

11月に入り、演奏会シーズン開始です。
今年は10月で国立劇場が建て替えのため閉場するということで、さよなら公演だのなんだのいろいろあって、
10月は演奏家のみなさんお忙しく、リサイタルが11月に集中した感じです。

11月の最初は、毎年11月4日に開催される藤井泰和さんの地歌演奏会でした。
ここ数年お手伝いをさせていただいております。
もう29回で、来年は30回記念となります。

《八重衣》《四つの民》《尾上の松》

というプログラムで、《四つの民》はあまり演奏機会が多くないので貴重だったのではないでしょうか。

《八重衣》は三絃二挺、本手替手の合奏。

《四つの民》はいわゆる三曲合奏形式。

《尾上の松》は銀明会の会員の皆さんもご出演でにぎにぎしく。

写真はすべてリハのものです。

泰和さんは、昨年日本芸術院賞を受賞されたので、そのご祝儀の意味合いもありました。

助演の方もみんな親しくさせていただいている方たちでしたし、
楽器屋さんも古くからのお付き合いですし、
銀明会の方もみなさん私のことをわかってくださっていますし、私もかなりお名前を覚えましたから
非常にやりやすい会です。

ここまで続けられて、また銀明会のみなさんも泰和さんに一生懸命ついてきて、
チームワークというか、団結力のようなものも感じる演奏会でした。

来年2024年も11月4日です。
みなさん、いまからスケジュールを入れておいてください!

藤井泰和さんのYouTubeはこちら https://www.youtube.com/@user-jx2yl5sj1k

また「地歌Mirai」という一般社団法人も息子さんが立ち上げ、泰和さんは理事を務めています。

一般社団法人 地歌Mirai https://jiutamirai.com/

【演奏会】菊央雄司地歌演奏会Ⅰ 舟出(2023年10月28日 紀尾井小ホール)

2023年10月28日、紀尾井小ホールにて、菊央雄司さんの東京での初リサイタルが開催されました。

私は「平家物語の世界」のお手伝いをしている関係で、9月の平家の会で

「リサイタル、伺いたいのでチケットどうしたらいいですか?今お持ちですか?」

と伺ったら

「どうせ来てくれるのなら、お手伝いしてもらってもいいですか」

ということだったので、喜んで!ということでお手伝いさせていただくことになりました。

今回を第1回に、これから三味線組歌三十二曲を舞台にかけていく、という意気込みです。
来年2024年は10月12日(土)、紀尾井小ホールで開催されます。

大坂(大阪)の地歌、特に野川三味線を使っての演奏は、東京でも滅多に聞くことができないもので、

《浪花十二月》《繁太夫 千鳥》《早舟》

いずれも聴いたことがなく、とても興味深く拝聴しました。

東京で地歌で活躍されている方は殆どが九州系地歌です。全然違うものでした。

とにかく面白かったです。
これはみんなに聴いてほしい!と思いました。

3曲ともお一人で、三味線を曲に合わせて変えての演奏でした。

特に《早舟》は殆ど早口言葉のようで、声も活舌もいい菊央さんだからできるようなもので、
手も早いのに(繰り返しは多いが)、よくわからなくならないなと思いました。

袖でずっと御簾内から舞台を真剣にのぞいてしまいました。

でも早いので、ちょっと歌詞から目を離すと、どこをやっているのかわからなくなり、
緞帳を下ろすタイミングもあるので、本当に真剣に見て、聴いていました。

とにかく面白かった!

三十二曲、私もしっかり聴きたいと思いました。来年もお手伝いします!

菊央雄司さんのHPはこちら https://www.kikuou.jp/

【演奏会】第六回徳丸十盟尺八演奏会(2022/11/6紀尾井小ホール)

本日は第六回徳丸十盟尺八演奏会でした。こちらも最近は私が、舞台進行をしております。

今年は参加申請できる文化庁芸術祭最後の年で、そんなことは知りませんでしたが、参加することができました。

まず何にびっくりって、データ上でしか確認していなかったプログラムの作りにびっくり。糸綴じのプログラムなんて初めてだよ!紙もいい紙でした。そりゃあ入稿があんなに早くなるわけだよね!

糸綴じのプログラム

今回はすべて二重奏の演目でした。「鹿の遠音・鶴の巣籠 吹き合わせ」は録音もしたことがあり(この録音については色々思い出がある)、懐かしい感じでした。都山は田辺頌山さんで、いい組み合わせだったと思います。

本番の時袖から撮りました。

「鶴門」は去年初めて聴いて、その後なんだか続けて聴く機会があったけれども、今日の演奏はよかったなぁと思います。胡弓と尺八の組み合わせなんてまずないので貴重ですね。胡弓は川瀬露秋さん。

本番の時に袖から撮りました。

「残月」は2日前に続きまして、藤井泰和先生ご出演。リハで三味線を色々試しましたが、やっぱり「いつもはこの組み合わせ」という楽器と駒の組み合わせに落ち着き、安心して聴けました。

息もぴったり。長年の付き合いですものね。

「秋風の曲」は先日文化勲章を受章された、山勢松韻先生(人間国宝)と。山勢先生の秋風は聴いたことがなかったのでとても楽しみにしていました。文化勲章を取られた為にまた年齢まで発表されちゃって、びっくりですが、そのお年には見えないほど背筋も伸びて、シャキシャキされていて、さすがでした。お声もよく通って。山勢先生の秋風は初めて聴かせていただきました。最近では珍しいと思います。

リハで。

尺八との二重奏だと糸方は絶対に全部一人で歌わなきゃいけないので大変ですよね。

しかしどの曲も知っていたので進行としては助かりました。

一昨日に続き、いい演奏会だった。さて、あとは後半に曲選びから関わった演奏会があるので、そちらに頭を切り替えます。

【演奏会】第28回藤井泰和地歌演奏会(2022/11/4 紀尾井小ホール)
昨日は第28回藤井泰和地歌演奏会でした。阿部先生27回忌、久仁江先生17回忌追福。もうそんなに経ったかと思いました。
泰和先生の舞台は最近、私が舞台進行をやっております。
配置や照明の具合、音響はマイクないから、演奏者の位置などでいい音がするところを探します。
泰和先生の会には、服部御大がいてくれるので、私が迷っても服部さんが「ちょっと違う」「大丈夫」とか言ってくれるので、安心できます。
そして服部さんとは狙いたい方向性が似ているらしく、思うことは同じだったので決めるのは割と早かったです。
演奏は素晴らしかった!
声もよく出ていたし、音も本番、良かったと。
本番は私は袖でしか聴けないですが、袖でも良かったと思うから、大丈夫だったと思う!
そして立派だった。
銀明会の皆さんも本当によく演奏されてました。
「筆の跡」はリハでは面白いことがありましたが(笑)、まぁ置いておいて、
やはり兄妹だなぁと。こんなにぴったり合う三絃合奏はないのではないかと思いました。
舞台を降りてこられた時、油断して泣きそうになりました。
「四季の眺」は山勢麻衣子さんが山田の方とは思えないお箏の音で、意外でした。
いわゆる山田の曲じゃないからかもですが、柔らかいいい音でした。
あと山田の方は黒の着物がほとんどなので、色の着物を着てらっしゃるのが、いつもと雰囲気が違って、
失礼ながら「かわいい」と思ってました。
しかし松浦検校の転調はいつ聴いても馴染まないわー。作曲された当時は面白かったのかもしれませんけどね。
不思議な曲です。歌詞はいいんですよね。
泰和先生は松浦ものでCDも出しているし、お好きなのかしら。
「磯千鳥」は個人的に思い出の曲でもあり、
また大好きな菊岡検校・八重崎検校コンビの作曲なので気持ちよかったです。
歌詞は「楫枕」を書いた人と同じと伝えられているとのこと。すごく納得。
露秋さんがこのために胡弓の手付をしたとのことで、
菊岡・八重崎の名曲に胡弓手付はプレッシャーだったのではと思いました。
米川文清師のお箏は安定の音。
「残月」は総勢21名の三絃。替手は泰和先生おひとり。本手20人従えての大合奏。
でもちゃんと聞こえてましたよ。袖で聞こえてるんだから、客席も大丈夫だったでしょう。
舞台開いた時におおーってなったのではないでしょうか。
泰和先生はご自分で「緊張するから」とおっしゃってましたが、
昨日はとってもリラックスしているように見えました、そう見せてただけかもしれませんけど、でも本当にいい音と声で、私は満足。
富樫教子先生が4月に亡くなったのを、最近まで知らず、
妙子先生がご出演だったので「お久しぶりです」とご挨拶はしたのですが、
富樫先生にはお世話になりましたし、なんか話題にすると公演本番なのに湿っぽくなってしまいそうだったので、
何も言えませんでした。
阿部桂子先生、藤井久仁江先生、富樫教子先生を偲びつつ。
【演奏会】伝承の力 古典の現在(いま)Ⅱ 藤本昭子の会(2022/7/3 国立劇場小劇場)

藤本昭子さんの、延期になっていた会がやっと開催されました。

曲目は下記の通り。
舞台も美しく、国立劇場だからできる舞台で、とても良かったです。
三弦と胡弓との合奏による「雪」は素晴らしかった。
しかし久しぶりにたくさん人の入った国立劇場を見ましたね。
しかも大劇場では歌舞伎鑑賞会で、渋谷のご連中さんがぞろぞろ出てきて、声かけられたりして、やたら知り合いに会いました。
しかし毎日暑いです。このまま9月になってもこんなだったら生きていられるか自信がない。
昭子さんCD(芸術祭大賞受賞CD)
「雪墨」
「地歌のいろは」
【演奏会】音楽でつづる文学3 平家物語 屋島(2022/6/24 紀尾井小ホール)

 昼間はヴィオラを聴いて、夜は邦楽を聴きに行ってきました。

「那須与一」はとても有名です。

菊央さんは「平家」でのつながりがあり、平家の演奏はよく伺っていたので、まぁいろいろ

あったようですが、私にはそんなにわかりませんでした。大丈夫。

今回は幸若舞保存会の皆さんが13年ぶりの東京公演とのことでした。

よくあれだけの詞章を覚えられるものだと思いました。

30代もいるとのことで、どこの民俗芸能も後継者不足が悩みの種ですが、30代、40代、50代がいるというのはすごいことだと思います。普通は50代から80代って感じですからね。

最後に地歌「八島」だったのですが(菊央雄司さん、岡村慎太郎さん)、

箏の手付が菊県琴松のもので、プログラムにも「斬新な手付」とありましたが

まさに斬新。もはや地歌の域を超えている感じでした。

そして菊央さんの歌が、〽また修羅道の鬨の声 からなんだか気持ちがはいってしまったのかなんなのか、

とても地歌とは思えぬ迫力。面白かったです。

菊央さんは地歌もやはりいいですね。声がいいというのは天性のものですから。活かしてこれからも地歌頑張っていただきたいです。

関係ないですが、ここのパンを取り寄せてみたらとても美味しかった。

お試しセットみたいので頼んだらかなりの量あって冷凍庫に入らないかと思いましたが

なんとか入りました。これで朝食に美味しいパンがしばらく食べられる。

焼きたてを急速冷凍 Pan&(パンド)

【演奏会】女流義太夫演奏会11月定期公演(国立演芸場)→藤本昭子地歌ライブ100回グランドファイナル(よみうり大手町ホール)(2021/11/28)
本日は、義太夫協会定期公演記録録音で国立演芸場(2年ぶり!あちこち変わってた!スタッフも変わってた!)。名曲揃いでなかなか良かった。
そして終了後、藤本昭子地歌ライブ100回ファイナルを最後だけでもと思い、よみうり大手町ホールへ。
ホントに最後の3曲しか聞けなかったのですが、充分ひとつのリサイタルを聴いたような感じです。大曲ばかり。
今日はいろんな会が重なってて、演奏者もあっちへ行ったりこっちへ行ったり大変だったことでしょう。
レセプションにも参加したので、この2年全然会えなかった方たちにお会いできて良かったです。
しかし昭子さん、よく声が保ちますね。明日倒れないでくださいね。
【演奏会】福田栄香の会(2021/11/19)
本日は「福田栄香の会」でした。
これは楽屋口に貼ってあったチラシです。
久々の受付。やっぱり受付の方が苦手だ。
しかしいろんな方にお会いできてそれは嬉しかったです。
受付の準備を早めに済ませることができたので、リハも全部聴けました。
「そうやって勉強するのよ!」
と舞台進行のKさんに言われました。
ハイ、頑張ります。
本番を聴けなかったので、なんとも言えませんが、リハを聴く限りでは良かったと思います。
派手なプログラムではありませんでしたが、逆に良かったのではと思いました。
最近は私の舞台の見え方も違ってきています。とにかく糧にして行かなきゃと思っています。
せっかく会主も私を買ってくれていて、紹介もしてくれて、おかげさまでそこから仕事も増えていますから、感謝しています。
帰りにスタンド花をばらして、今はお客様に配れないため、出演者・スタッフでもって帰りました。私も頂きました。
【演奏会】第27回藤井泰和地歌演奏会(2021/11/4)
本日は紀尾井小ホールにて、「第27回藤井泰和地歌演奏会」で、舞台進行しておりました。
古い付き合い(私が学生時代から!)のお箏屋さん、いつもの録画チームの信頼出来る人たち。
何よりもホールのスタッフが、今日は懐かしい人たちがいて「わー、たくさんいる!」と言ったら「今だけ〜本番はいないよ〜」と言われてしまった。でも久しぶりに会えて嬉しかったです。
演奏会はとても良かった。「御山獅子」良かったなぁ。
リハでは音に苦労した「尾上の松」も本番はいい音だったと思う。
「吾妻獅子」は地方の方もいたのに、よく合って、カッコよかったです。三絃があれだけ並ぶのカッコいい。
写真はリハのもので、照明とか固まってないのもあるし何より私が適当に記録として撮ってるだけなので、たいした写真ではありません。

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