【読書】『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ著 新潮社

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』読了。
小説なのかと思って借りたのだが、どっちかといえば連続エッセイになるかな。

人種差別やアイデンティティの問題は日本で日本人として生活していると、全然感じることがない。
これはイングランド(ブリティッシュというべきなのか?)での話だが、アメリカじゃなくてもこんな感じなんだ、と思ったと同時に、アメリカはもっとひどいんだろうなと思った。
まだ連載が続いているらしいので続編があるなら読もうと思う。

でも日本も差別はあるよね。
私は岡山の小学校でそれを目の当たりにしたことがある。当時は全く意味がわかっていなかったけど、あとから考えるとそういうことだったのかと思った。
首都圏では殆ど差別は無いだろうけど、実家のある野田は昔、差別問題で事件(?)が起きたことがあるくらいだ。
新興住宅地に住んでいる私には気づかない問題だった。

この本はハーフ(これも微妙に差別用語らしい)の息子の学校生活と、作者である母親(日本人)と父親(イギリス人。イングランド人ではなかったような)の家族の話が、息子の生活中心に書かれているもの。

日本にいると本当にわからないことや考えたこともないことがとても興味深い。オススメ。

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』