【歌舞伎】吉例顔見世大歌舞伎 歌舞伎座(2021/11)

今日は歌舞伎に行ってきました。第2部。
仁左衛門さんの「連獅子」が見たくて。

第2部のひとつ目は「寿曽我対面」で、十世三津五郎七回忌追善狂言でした。
「寿曽我対面」は昔は全然面白くないな〜と思っていましたが、最近は「これは大事な演目だな」と思います。これが立派に出来ないようではもはや歌舞伎役者ではないなと思う、というか。型の塊みたいな演目ではないかと思います。

そして「連獅子」。連獅子は後ジテの毛ぶりばかり言われますが、今回は前シテの、仔獅子を蹴落として、

〽登り得ざるは臆せしか あら育てつるかひなやと」

のところの親獅子の仁左衛門さんがとても素敵でした。
全体に、中村屋のような元気いっぱい若さいっぱいみたいな派手な連獅子ではなく、上方の方だからなのか、ちょっとはんなりした感じでした。前シテの部分をこんなに意味深く感じたことはなかったなぁ。
フリも、色々違って、わかりやすいところで言えば、親獅子が仔獅子を蹴ってくるくる回るところは中村屋も澤瀉屋も下手(しもて)に転がっていましたが、松嶋屋さんは上手(かみて)に転がってました。
あとお囃子の「露の間(っていうんだっけ?)」のところは獅子のフリは他ではなかった気がするんですが気のせいですかね。
仁左衛門さんももう喜寿とのことで、かなり毛ぶりは大変そうでしたが、千穐楽まで頑張っていただきたいです!
思わず今まで一度も買ったことのない「舞台写真」を買ってしまいました。

そうそう、歌舞伎座はまだ座席は一つおき。去年は扉は開けっ放しでしたが、今はカーテンが引かれていましたね。いくらか外の音は遮断されますね。
歌舞伎座はやっぱりいいなー。