【映画】「蜜蜂と遠雷」2019年 原作:恩田陸  監督:石川慶 (2021年9月13日(アマプラ利用))

 

「蜜蜂と遠雷」をアマプラで見ました。

なんか、複雑な思いを抱きました。
私は3歳からピアノやってました。19でやめました。それから多分一度もちゃんと触っていません。
やめてからしばらくはピアノのコンサートに行けませんでした。
ピアノは嫌いじゃなかった。でも好きでもなかったような気がします。
私は小さい頃は本当に真面目に毎日欠かさずピアノの練習をしていました。楽典の勉強もしていました。合唱部だったこともあり、声楽のレッスンもありました。でも好きな曲は弾かせてもらえなかった。
高校生になるときだったかに、それまで教わっていた先生が結婚されて引っ越されるとのことで、他の先生を探さねばならず、ちょうど小学校の合唱部の先生が学校の先生をやめてピアノの先生になると聞いたので、その先生のところに行きました。
私を音大に入れたい計画があったようで、前の先生に、楽典やら、声楽やら、教わっていましたが、私はまったく音大に行こうという気がなかったので、(しかもピアノ科なんて!)先生が変わったときに「音大には行かない。趣味でやる。」宣言をして、好きな曲を弾かせてもらえるようにお願いしました。
ショパンばっかり弾いてました。バッハのインベンションもやりたかったけどそれは先生が「ピアノで弾いても面白くない」というので家でひとりで練習してました。ベートーヴェンも弾いたな。
で、大学に入ってやめてしまうのですが、
この映画を見てて、やっぱり私には演奏の才能はなかったよなと思いました。
楽譜通りには弾けたし、楽典も嫌いだったけど出来たし、聴音とか初見とか得意だったし、暗譜も早かったけど、そういうことじゃないよねー、音楽って。
それは、ピアノやめて三絃(三味線)はじめてしばらくしたときも感じて、楽譜通りに弾くことや、暗譜はホントに得意だったけど、「だからなんだ」ってことなんだよねー。
何でもそうだけど、才能のある人に出会ったときって、圧倒される。
この映画に出てくるピアニストたちのような天才的な感性は私にはない。
因みに高校時代、声楽家だった音楽の先生にはさんざん「ピアノ科は無理かもしれないけど声楽科なら行ける」と口説かれましたが、音大はひとつも受けませんでした。
受けてみても良かったかな、経験として。違う世界を見られたかもしれません。
でも間違いなく私は表現の才能がないから、声楽でもだめだったと思う。
いま全ての楽器やめて歌もやめて、裏方に回ったのは正解だったなと本当に思っています。
裏方の才能は演奏よりはあったなと、本当に思います。
でも、もし将来生活に余裕ができたら、ピアノや三味線や箏をもう一度弾きたい、と思っていました。ピアノは置けそうにないけど、シンセサイザーを持っているので(実家においてあるけど)、それでもいいなと。
ま、でもこの調子じゃ楽器弾く余裕なんてできなそうなんだけどね。
このマンション楽器禁止だし。(防音設備を入れればいいらしいけど)
発声障害で歌は歌えないし。

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